「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

物語は新しいフェーズへ。 明日もマリノスらしいアタッキングフットボールをみせてくれるはずだ [ルヴァン杯プレーオフ第2戦 札幌戦プレビュー]

 

意思を受け継いだ選手とスタッフがいる

 

ポステコグルー退任発表から2日が経過した今日、マリノスは全体練習をメディアに公開した。

主に練習の音頭を取ったのはジョン・ハッチンソンヘッドコーチだ。松永英機暫定監督は少し離れた場所から静かに練習を見つめていた。その光景はポステコグルー体制と変わらず「今までいたコーチの皆さんが中心になっていくのは変わらないので、私は全体を見ていくことになる」と松永暫定監督。選手たちが醸し出す雰囲気にも変化はなく、動揺の色は一切なかった。

 

 

ただしプロの世界は厳しい。結果が出なくなれば、たちまち監督退任の影響を受けたと論じられてしまう。築き上げてきたサッカースタイルと培ってきた精神的な強さを見せるために、目の前の試合に勝って結果を出す必要がある。

現在は別メニュー調整だが、キャプテンという立場でチームを代表して喜田拓也が語った。

「一番大事なのは思い出に浸ることではなく、教わったことを大きくして結果を残していくこと。それが(ポステコグルー監督に対する)一番の恩返しになるので、これからチームのみんなと力強く歩んでいきたい」

 

 

物語は新しいフェーズに突入する。その場にポステコグルーはいないが、その意思を受け継いだ選手とスタッフがいる。明日のルヴァンカップもマリノスらしいアタッキングフットボールを見せてくれるはずだ。

 

勝てば文句なしで勝ち上がりが決まる

 

第1戦はアウェイで1-1の引き分けだった。先制を許す苦しい展開だったこと、そしてアウェイゴールを決めたのだから「最低限の結果」(高丘陽平)と言っていいだろう。

明日勝てば文句なし、スコアレスでの引き分けでも勝ち上がりが決まるが、いうまでもなくマリノスは引き分けなど狙わない。試合の立ち上がりから後半アディショナルタイムまで相手ゴールを目指して戦う。

 

 

ヨコエク

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