「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

最後のミーティングを終えると、選手個々がポステコグルー監督のところへ歩を進めた

 

先週はマリノスにとって辛い1週間だった。

9日に天皇杯、13日にルヴァンカップと、2つのコンペティションを立て続けに失ってしまった。喜田拓也不在によってキャプテンマークを巻いたチアゴ・マルチンスは「1週間で2つのカップ戦を落としてしまって悔しい」と落胆を隠しきれない様子だった。

 

 

10日に発表されたアンジェ・ポステコグルー監督退任のショックが少なからずあったと考えるのが自然だ。「最近のマリノスを築き上げてくれたボスがいなくなった影響は間違いなくある」と神妙な面持ちで話したのはチームのリーダー的な存在である水沼宏太。事象そのものがどれだけの影響を及ぼしていたか断定する術はないし、それが2連敗した原因のすべてではないにしても、無関係とも言い切れない。

 

 

そんなショックを払しょくするかのように、15日の日本代表戦でオナイウ阿道が代表初ゴールを含むハットトリックを達成した。いずれの得点もクロスに対して的確なポジションを取り、相手ゴールを意識してプレーしていたからこその3ゴールだ。マリノスで積み重ねてきたプレーの賜物と言っても大げさではない。

東京五輪を目指すU-24日本代表に招集されていた前田大然も本大会メンバー入りに一歩近づくパフォーマンスを見せ、オナイウと合わせてそれだけの選手を代表に輩出していることが誇らしい。日の丸を背負って輝く彼らの存在はマリノスの自慢であり、揺るがぬ功績だ。

 

 

そして忘れてはいけない最大にして最高の輩出が、セルティックの監督に就任したポステコグルー前監督である。

 

 

 

ヨコエク

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