攻めてはオウンゴールを誘い、守っては決定機を防ぐ。背番号4が力強く輝いた [J20節 徳島戦レビュー]
鳥栖戦からの流れを汲んだ11人で徳島戦へ
快勝したサガン鳥栖戦から中3日で臨んだ徳島ヴォルティスとのアウェイゲーム。先発11人の顔ぶれはまったく変わらなかった。暫定的に指揮を執っている松永英機監督は「前節のパフォーマンスが良かったので、その良い流れを徳島戦につなげようという判断だった」と狙いを明かす。
鳥栖戦で上々の手ごたえを得たのだろう。今季ゲストゲームに近いパフォーマンスで、選手たちの士気の高さと前向きモチベーションが光った。上位につける鳥栖という良い相手に良い勝ち方ができたからこそ、あえて手を加える必要はないという采配になった。
そういった流れの良さは前半のパフォーマンスに表れていた。流動的なポジショニングと小気味よいパスワークでチャンスを量産。決定機もしっかり作れており、フィニッシュ場面での精度が少しだけ足りなかっただけ。
13分にゴールネットを揺らした前田大然のシュートはその前にオフサイドの判定で、16分にはマルコス・ジュニオールのFKをチアゴ・マルチンスが頭で合わせて惜しいシュートを放つ。どちらのシーンも紙一重のシュートシーンだった。
その勢いのままCKから先制に成功する。マルコスの左CKを頭で合わせたのは畠中槙之輔。直接ゴールを狙うのではなく中央への折り返しを選択すると、このボールを徳島DF陣が処理しきれずゴールイン。記録上はオウンゴールとはいえ、半分以上は畠中のゴールと言っていいだろう。
畠中は今季ここまで意外にも無得点。本人の中にも期するものがあったのだろう。
「チームの雰囲気を変えられるプレーを見せて、チームをひとつ上のステージに押し上げられる選手になっていきたい」
マリノスの背番号4が力強く輝いた。
今季10回目のクリーンシート
畠中の好パフォーマンスは攻撃面だけにとどまらず。本職の守備でも見せ場を作り、チームを作って見せた。
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