「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ここまで12勝4分2敗という成績は立派の一言 。落ち着いたサッカーで5連勝とその先へ [J21節 柏戦プレビュー]

 

先発11人を継続起用するメリット

 

コロナ禍やACLの影響でチームによって消化試合数が異なり、今節は第21節ながらマリノスにとってはようやく19試合目。2021シーズンは全38試合で行われるので、明日の柏レイソル戦が折り返しの一戦になる。

 

 

ここまで12勝4分2敗という成績は立派の一言。例年なら文句なしに首位をひた走っている勝ち点で、現在の順位を気にする必要はまったくない。目の前の試合を勝ち続けた先に順位表の頂点がある。

現在、5月26日の大分トリニータ戦から4連勝中だ。ポステコグルー監督の退任やカップ戦敗退というショッキングな出来事を乗り越え、チームはタフさを増しているように感じる。4試合中3試合が1点差勝利という結果は、図太く逞しくなった証左だろう。

代表ウィークによる中断期間が明けてからサガン鳥栖と徳島ヴォルティスに連勝した。攻守にハイパフォーマンスを披露した鳥栖戦と比較した時、徳島戦ではややトーンダウンした印象もある。ただし暫定的に指揮を執っている松永英機監督は「メンタル的に切れずにやれた。これからも長丁場なので自信になると思う」と前向きに評価していた。

 

 

その2試合はまったく同じスタメンで試合に臨み、結果として連勝を伸ばすことに成功。ならば今節も先発に手を加える必要はないだろう。選手を入れ替えて向上させる一手がある一方で、先発11人を継続起用するからこそ感じられる進歩もある。

例えばボランチコンビを組む扇原貴宏と岩田智輝の連係は試合ごとに整理・向上し、両サイドバックの和田拓也と小池龍太は相手を見ながら変幻自在のポジショニングで隠し調味料の役割を担う。

 

 

今節も現時点でのベスト布陣で臨む。

 

 

ポイントは収穫を急ぎ過ぎないこと

 

試合ごとに見える課題と収穫に目を向けるならば、徳島戦ではややお粗末なミスが目立った。せっかく奪ったボールを簡単に手放してしまってはマリノスのゲームコントロールにならない。

左サイドバックとしてポゼッションの鍵を握る和田は反省の意味合いを込めて言葉にした。

 

 

ヨコエク

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