「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「久々に韓国のサッカーという感じで個人的には楽しかったけど・・・」(俊輔)・「正直あまりやったことのないポジション」(三門)+中澤・齋藤・小林他 [ACL全北戦コメント] -2,042文字-

【試合を終えて】

MF 26 三門 雄大

「正直あまりやったことのないポジションだったけど、ディフェンスという 意味ではしっかりプレスをかけることはできたと思う。ただ、やり慣れていない部分もあるので、ボールを受ける位置だったりというところはもう少しやらない といけない。チーム全体としてミスが多かったけど、まずは自分がミスを減らさないといけないし、何より負けてしまって悔しい」

樋口 靖洋 監督

「ACLの初戦がアウェイということで非常に難しいゲームになることは覚悟していた。なんとしても勝ち点1でも持ち帰ろうと臨んだが、こういう形で試合を落として残念。特に2点目、3点目の失点は本来あるべき姿ではないと思う。しっかりゲームコントロールすることができなかったのが失点につながった。今シーズンは始まったばかりだけど、そういったところのメンタルも修正しないといけない。ACLは厳しい戦いになると思う。次はホームで昨年のチャンピオンチームと戦う。いい準備をして勝ち点3を取れるように戦いたい。

(攻撃面について)なかなか形が作れなかった。特にボールを保持させてもらえなかった。プレスに対して、ボールの落ち着きどころを作れなかったことがその要因だと思う。

(崩れた要因について)我慢して失点せずにチャンスをうかがっているときに失点した。先に点を取られたことが崩れた大きな要因。特に全北現代の右サイドの縦のスピードとロングボールのセカンドボールへの対応にも慣れてきたときの失点だったのが痛かった。

(伊藤の起用について)まず一番は相手CBの逆を突くのが狙いだった。彼の動き出しと裏を突く能力を生かせればという期待だった。
(メンバーを3人入れ替えたこと、特に三門の右MF起用について)三門の起用に関して言えば、途中から出場してきた全北現代の10番の選手があそこに入ってくるだろうと。そこでの守備の強化、アウェイの戦い方ということでの起用だった。あとは全体的に我慢の時間をしのぎながらというのが狙いにあった。

(リーグ開幕に向けて)まず一番は自信の回復。この2試合でいいスタートを切れなかったのでメンタル的に立て直さないといけない」

 

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DF 4 栗原 勇蔵

「先制点を取られたのが痛かった。いまのところ自分たちの形がまったくない。去年のスタートの頃は自分たちの形があったからコンディションが悪くても勝てた。今日の相手は韓国らしいサッカーというのはあった。結局は力負け。相手はガツガツ来て、ウチは前へボールを蹴ってもなかなか収まらない。寄せも早いからボールをつなぐのも難しい。(伊藤)翔は頑張っていたけど、あれでどうにかしろというのは難しい。相手は中盤がまったくなかったけど、ウチも中盤がなかった。失点場面は場所が場所なので滑ったけど、相手の間合いだった」

MF 11 齋藤 学

「自分のところで違いを作らないといけないけど、そういう展開にできていない。どういったタイミングで前を向くか、あるいは裏を狙うかというあたりも合っていなかった。相手はスカウティング通りのサッカーをしてきたので驚くことはなかった。でも、この負けを次につなげないといけない。Jリーグにはないレベルのサッカーを経験できたし、次は広州恒大とのゲームもある」

DF 13 小林 祐三

「前半、相手が押し込んできて、それを我慢してはね返す。でも、20分過ぎくらいから少しずつボールを回せるようになった。ボールを持てるにこしたことはないけど、我慢して無失点で折り返せたのは悪い結果ではなかった。失点の仕方が悔やまれる。ただ、前半からの積み重ねだと思うので、あの場面だけの問題ではなかった」

DF 22 中澤 佑二

「相手はパワーがあった。キレイなサッカーというよりも、個の力で局面を打開してくる。連動性というよりもキーになる選手にボールを預けてはがしてくる。前半は特に右サイドの7番の選手に預けて徹底的に勝負してきた。特に驚くこともなかったし、前半はよく守れていた。後半はディフェンスラインと中盤の間にスペースが生まれてやられてしまった。2点目、3点目の取られ方が悪かった。ウチのチャンスは伊藤翔のシュートくらいだったと思う」

MF 10 中村 俊輔

「久々に韓国のサッカーという感じで個人的には楽しかったけど、こういう結果だから…。前半は耐えた。相手は前への推進力があるから単純に蹴ってこぼれ球を拾ってくる。セカンドボールへのアグレッシブさでチャンスを作ってきた。そういう展開で1点取られたけど、あとの失点はいらなかった。ああなるとコツコツやってきたことができなくなる。たとえアウェイでも希望が一つ二つないといけないけど、今日はなかった。大事なのは迷わないこと。去年までやってきたことを続けないといけない。でも、そこまでたどりついていない。早めに釘を打てるようにしたい。去年までの勝っているイメージで試合に入っているのかな。やっぱりチャレンジャーの気持ちで臨まないといけない」

 

 

 

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