「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

杉本や宮市ら新戦力が練習試合でマリノスデビュー。 ポジション争いはさらに激化していきそうだ [宮崎キャンプ練習試合レポート(ヴェロスクロノス都農戦)]

 

[リザルト]

日時:725日(日)11時~
対戦相手:ヴェロスクロノス都農(九州サッカーリーグ)
形式:30分×4本
スコア:2-3(0-1、1-1、0-0、1-1)
得点者:
 1本目13分失点、2本目8分天野純、2本目24分失点、4本目13分小池龍太、4本目26分失点

 

※選手交代
2本目開始から高丘→中林。
4本目開始から梶川→田川、エウベル→南、マルコス→山根。
4本目27分にティーラトン→平井駿助。

 

 

 

杉本はアシストという結果を残した一方で……

 

7月10日のアビスパ福岡戦以来となった対外試合は、九州サッカーリーグ所属のヴェロスクロノス都農と30分×4本で行われた。

主に1~2本目と3~4本目に分かれる形でチームを組み、フィールドプレーヤーのほとんどが60分ずつプレーした。2-3という最終結果については真夏の11時キックオフという過酷な条件であることを差し引いて考えるべきで、暫定的に指揮を執っている松永英機監督は「こういった環境下でもしっかりトライしてくれたことが良かった」と前向きに考えていた。

 

 

1~2本目で取り上げるべきトピックは、合流間もなく実戦形式に登場した杉本健勇だろう。

その他の10人は在籍期間が長い選手が多く、チームコンセプトやコンビネーションにまったく不安がない。そこに杉本という新戦力を組み込み、どのような化学反応が起きるかに注目が集まった。

結果として杉本はゴールという最高の結果こそ出せなかったが、天野純へのアシストでマリノスデビュー戦を終えた。得点に絡んだことはポジティブで、次につながる練習試合になったのは間違いない。

 

 

ゴールシーンは杉本がライン裏へ抜け出してスルーパスを受け、DFにチェックされながらも巧みにゴール前へ折り返したボールにトップ下の天野が飛び込んでワンタッチシュートを決めた。天野にとっては「健勇はボックス内でしっかり背負える。ああやって抜け出すかなと思ったので、相手DFよりも先にクロスに触るために入っていった」と狙いどおりのゴールだ。

ただ、全般的にはボックス内という仕事場から離れる時間や回数が多く、ストライカーとしての仕事としては物足りない部分も多かった。ポストプレーが上手でビルドアップへの参加意欲もある。そのためポジションを下げる場面やサイドに開いてスペースへ流れるプレーが多くなり、結果的にフィニッシュに間に合わない場面が散見された。

 

 

 

ヨコエク

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