「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「一番面倒くさいのは途中から出てくる本山」(樋口)・「本山はサッカーを知っているし、サッカーIQが高い」(中澤) +下平・藤本・小林・俊輔他 [鹿島戦前コメント] -2101文字-

【試合に向けて】

DF 22 中澤 佑二

「この時期はまだ完成されていないチームが多いので付け入る隙はあると思 う。鹿島はだいぶ若返ったけど、そのぶん経験の少ない選手もいる。攻撃はダヴィや遠藤が個の力でこじ開けてくる。一番嫌な選手は本山。途中から入ってき て、いつもやられている。そこでひと呼吸置けるのが大きい。本山はサッカーを知っているし、サッカーIQが高い」

 

樋口 靖洋 監督

「やるしかない。アグレッシブな姿勢を前面に出さなければ話にならない。甲府戦では非常に消極的で動きのないサッカーをしてしまった。アグレッシブにイニシアチブを握ることが大事。ボールを奪いに行って、奪ったらゴールを目指す。そしてリーグ戦で安定した戦いをするためには連敗しないことが大事になる。踏ん張りどころになる。
鹿島はフレッシュな選手が多くなった。でも中心にいるのは小笠原と柴崎のダブルボランチだと思う。両SBや左の豊川は自分が観た試合ではあまり特徴を出せていないようだった。攻撃面で一番怖い選手は遠藤。彼は最後のところで仕事ができる。ダヴィはDFを引きずるパワーがあるし、カイオもパンチ力のあるシュートがある。でも一番面倒くさいのは途中から出てくる本山。
(齋藤)学は難しい。シーズンのスタートなので筋肉系のけがで無理をさせたくない。練習試合で調子が良かった選手もいるけど、ポジションやタイプが違うという問題もある。でも(藤本)淳吾はだいぶ良くなってきている。今日の時点では大丈夫だった。兵藤も含めてパスの受け手になれる。相手の間、あるいは裏でボールを受けることでチャンスになる」

MF 10 中村 俊輔

「ポイントは中盤の攻防。狭いところを意識して練習からやっていた。アントラーズは若くて走れる選手が多い。あとは相手はセットプレーが調子いいので無駄なファウルはしないこと。(齋藤)学がいないぶんドリブルで行ける選手がいないのでパスで推進力を出していく。自分も裏へ出て行く動きが必要になる。押し込むためにも相手のボランチとCBの間を自分に意識付けさせて、前から降りる、前から裏へ出るというプレーをやりたい。ボールに触れなくなるかもしれないけどそこは我慢する」

 

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DF 13 小林 祐三

「前節、ああいった内容の試合をしてしまった次の試合だからこそ、今度の鹿島戦は選手、スタッフがチーム一丸となって戦わなければいけない。開幕からの連勝は途切れてしまったけど、この鹿島戦を上に行くためのきっかけのゲームにしたい。そのためには、内容よりも勝つこと。鹿島は昔からずっと強豪と言われていて、そのチームとの対戦カードに恥じない試合をしたい」

MF 7 兵藤 慎剛

「鹿島の中盤は小笠原さんが中心にいて、あとは攻撃的な位置にいる若い遠藤の調子がいいので気をつけたい。鹿島とはいつも激しい試合になる。戦術やスタイルは大事だけど、まずはルーズボールやセカンドボールの争いで負けたら試合の流れが悪くなる。泥臭いプレーが試合の行方を左右すると思っている。球際のところで強く戦わなければ鹿島には勝てない」

DF 4 栗原 勇蔵

「ウチも鹿島もリーグ戦での連勝が止まって、ずるずる行かないために大事な試合になる。鹿島は若い選手が増えた印象があるけど、気をつけたいのはやっぱりダヴィ。今年は動きにキレがあるし、そういうときはパワーとスピードがすごい。DFを引きずりながらでもゴールに向かっていく選手なので集中して守らないといけない。また無失点で勝てれば流れが向いてくるはず」

MF 8 中町 公祐

「鹿島と対戦するときはいつも中盤の争いが試合のポイントになると思っている。自分とカンペーさん(富澤)が相手のダブルボランチを上回れれば試合の主導権を握れるし、そこで後手を踏んだらチーム全体が苦しくなる。攻撃では積極的に仕掛けて、守備でもしっかりプレッシャーをかけて自由を奪いたい。甲府に負けた次の試合だからこそ、しっかり戦いたい」

DF 23 下平 匠

「甲府戦では自分の判断が遅くて、パス出しのタイミングが遅れる場面が多かった。失点場面も自分のミスから。でもそれを次の試合に引きずっても仕方がない。しっかり反省しつつ、同じミスを繰り返さないことが大事。(齋藤)学がけがをしているけど、誰とでも縦関係を組めるようにならないといけないし、誰が試合に出ても柔軟に対応したい」

MF 25 藤本 淳吾

「足の状態は良くなっているけど、1試合休んだからといって劇的に回復するわけではない。痛みはあるし、うまく付き合っていかないといけない。甲府戦は試合に出られずに迷惑をかけてしまった。今回チャンスがもらえるなら、そのぶんを取り返せるようにやりたい。痛みはあるけど、やらなければいけない」

MF 26 三門 雄大

「自分は90分間プレーして『効いているね』と言われるようなタイプの選手なので途中出場は難しい部分もあるけど、出番が来たら徳島戦にようにアグレッシブなプレーをしたい。積極的にプレスをかけて、チャンスのときは前線に絡んでいく。鹿島は若い選手が多いからそこに隙があるはず。ウチは経験豊富な選手が多い」

 

 

 

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