「ちょうど次の公式戦まで時間があるので、ベストな状態で戻れると思っている」 背番号13が新たな勢いを吹き込む。 長期離脱した畠中の思いも背負い、ピッチに立つ
新型コロナウイルスの影響で世の中が大きく変化した2020年を終えて、チアゴ・マルチンスはひとつの教訓を得ていた。
そのシーズンは開幕直後の負傷で手術と長期離脱を余儀なくされた。その結果、リーグ戦の出場試合数は21試合にとどまってしまう。それだけでなく実際のパフォーマンスも本領発揮には程遠く、チームの力になれなかったという悔恨が強く残った。
「しっかり準備してシーズンのスタートを切るのとケガをするのでは状況がまったく違う。良い準備がしっかりできていれば良いパフォーマンスを発揮できるし、反対にケガが多くなれば苦労してしまう」
チームが優勝し、自身も充実したシーズンを過ごした2019年を思い出しながら、地に足をつけて今年のプレシーズンを過ごす。そして開幕から先発フル出場を続け、マリノスのハイラインを支える。
アンジェ・ポステコグルー前監督も信頼を隠そうとはしなかった。センターバック以外のポジションはプレータイムを制限しながらやりくりしていたが、チアゴと畠中槙之輔のコンビだけはアクシデントがない限りピッチに立たせ続けた。
「2019年とまったく同じプレーをするのではなく、2019年の良かったことに2020年の苦い経験をプラスαとして加えて、2021年をさらに良くしていくことが必要」と語った通り、そこには進化するチアゴがいた。
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