「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「残り7試合あるので、スタメンを奪ってゴールを決めて、叫びたいです。それがF・マリノスの勝利につながると信じています」[杉本健勇インタビュー(前編)]

【杉本健勇選手インタビュー(前編)】

実施日:10月4日(月)

インタビュー・文:藤井 雅彦

 

 

7月の電撃加入から、もうすぐ3ヵ月が経とうとしている。

2017年には22ゴールを挙げて得点王にあと一歩に迫った男だけに、期待せずにはいられない。

ここまで2ゴールという結果に「満足していない」。

残り7試合で杉本健勇が爆発する鍵はどこにあるのか。

僕が怒っている時は気持ちがノッてきている時だと思ってください

その言葉の真意に迫る。

 

©Y.F.M

 

 

――今夏に加入し、ここまで8試合2得点という個人成績を残しています。まずは杉本選手自身の自己評価を聞かせてもらえますか?

「もちろん満足はしていないですし、もっとできると思っています。先発したのはホームの名古屋戦だけで、自分としてはもっと長い時間出場したいし、使ってほしい。でも、そのためには練習から良いパフォーマンスを見せないといけない。それから途中出場でも目に見える結果を残すこと。それが一番分かりやすいし、監督が求めていることだと思います」

 

――レオ・セアラ選手とのポジション争いはハイレベルで熾烈です。

「8月はレオの調子が良くて、得点をバンバン決めていました。これは個人的な考えなんですけど、自分が加入したことでレオに危機感が生まれた部分も少なからずあると思うし、それによって結果を残せたのならお互いに良い競争ができていたのかなと。反対に、レオが活躍することで僕はもっと頑張らないといけない状況が生まれて、それは僕にとってもチームにとってもプラスでしかない。どのチーム、どの状況でも競争は必ずあることなので、切磋琢磨しながら結果を残していきたいです」

 

 

――加入から約2週間でリーグ戦が再開しました。準備期間としては決して長くなかったと思いますが、どのように振り返りますか?

「F・マリノスが上位を争っている状況で夏に加入して、その時点ですでに戦い方が確立されていました。チームの水に慣れるという意味で、時間はあまり多くなかったのが正直なところだと思います。でも自分たちの立場としてはそんなこと言っていられないし、一刻も早く馴染まないといけない状況でした。7月下旬の宮崎キャンプから合流できるか分からなかったけど、どうしても参加したかったので浦和レッズに無理を言って行かせてもらいました。クラブと関係者の皆さんには本当に感謝しています」

 

 

 

――練習では笑顔もたくさん見られます。横浜F・マリノスに加入して最初に感じたことは?

「シンプルにサッカーが楽しいなと感じました。F・マリノスのサッカーは外から見ていて楽しそうでしたけど、実際にやってみてやっぱり楽しかったです。もちろん結果はとても大事だし、勝負の世界です。でも根底にあるのはサッカーを楽しむことだと思いますし、とても充実した毎日を過ごせています」

 

©Y.F.M

 

――チームありきが基本とはいえ、結果が出ていれば選手とチームのバランスはチームにより傾いていく気がします。つまり杉本選手が加入した時期は、個人のエゴを出しにくい状況だったのでは?

 

 

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