「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「自分たちは勝ち続けることでしかチャンスは残っていなかったので、自分たちが負けて優勝が決まってしまったのは情けないし、まだまだ力が足りなかったと思う」(扇原) [G大阪戦後コメント] -無料記事-

 

[コメント]

ケヴィン マスカット 監督

「スタートから最後までボールをほとんど握り、支配した試合内容だった。失点するまでは自分たちの良い部分が多くあった。彼らのシュートで枠に飛んだのは失点場面だけだった。それで苦しくなったが、ボールを握って支配した」

 

――今日の結果で川崎フロンターレの優勝が決まった。今日は内容よりも勝利が必要だったと思うが、この現実をどのように受け止めている?

「まずは川崎フロンターレに連覇おめでとうと言いたい。今、どんな内容よりも勝つことが大事と言われたが、自分はそうは思わない。内容を良くしていくことで結果がある。ただ勝つだけでは意味がない。そして、今日の結果を受け入れるのは難しい。9割以上は敵陣でゲームを支配し、サッカーを行うことができた。冒頭でも話したように、枠に飛んできたシュートは失点場面だけだったと思う。それが失点になってしまい、残念な気持ちでいっぱいだ。久しぶりに多くの方々がスタジアムに来てくれて、ファン・サポーターを残念な気持ちにさせてしまった。次の試合は土曜日なので、しっかりと自信を取り戻し、修正点を見つけて準備したい」

 

 

――マリノスの形というか可能性を感じるチャンスは少なかったと思う。そうなってしまった要因は?

「そう見えたかもしれないが、1試合ずつ相手が違ってやり方も変えてくる。今日の試合を見ても分かるように、相手は守備的に戦ってラインも深かった。ボールを持っている時でもロングボールを多用して、自分たちの前からのプレスもできず、裏へ抜けることもできなかった。でも得点するためには自分たちがどうやって崩すかが大事だし、しっかり振り返ってやっていかないといけない」

 

――非常に難しい状況に追い込まれているが、3位との勝ち点差も開いている。プロフェッショナルとして残り4試合をどのように戦っていく?

「今日も含めて、しっかりとメンタルの強さや姿勢、アグレッシブさは出せていたと思う。土曜日にはすぐ試合があるので、スタートから自分たちがやろうとしているサッカーを出せたらと思う。残り4試合すべてが大事だと思っているし、まず集中すべきは土曜日だ。75%から80%を支配し、シュートもたくさん打った。どれだけ内容が良くても得点できなかったり、その前に相手があのような形で得点すれば、このような結果になってしまう」

 

 

MF 6 扇原 貴宏

――川崎フロンターレの優勝が決まった。この事実を率直にどのように受け止めている?

「自分たちでチャンスを潰してしまったということなので悔しい。自分たちは勝ち続けることでしかチャンスは残っていなかったので、自分たちが負けて優勝が決まってしまったのは情けないし、まだまだ力が足りなかったと思う」

 

 

――勝ち点差1に迫ってから、負けが増えてきた。何か変わってきたことがある?

「サッカーというスポーツは細かいことで勝ち負けが変わってしまう。何かを変えたということはないし、自分たちの力が足りなかったということだと思う」

 

――前半は距離感が良くてマリノスのサッカーができていたが、後半の最初はオープンな展開になった。どんな変化があった?

「特に変わらずやっていたけど、相手がシンプルにロングボールを蹴ってきて間延びさせられたかもしれない。ディフェンスラインと中盤が空いてセカンドボールを拾えなくなった」

 

 

――畠中選手が負傷離脱してから歯車が狂った印象はある。ピッチで感じていたことは?

「個人どうこうではなくチームとしての力のなさだと思う。川崎フロンターレはケガ人が出たり、移籍しても戦力が変わらず戦ったので、優勝にふさわしい。自分たちはそういうところで勝ち点につなげられなかったので、個人どうこうというよりも力不足だった。惜しいですませてはいけないし、個々がもっと意識高くやらないといけない」

 

 

――来年、優勝するために伸ばしていかなければいけない部分は?

「90分間自分たちのサッカーができる試合が数多くあるわけではない。自分たちの時間帯ではない時に慌てずもう一度自分たちのペースにできるか。そういったゲーム運びは未熟な部分があると思うし、そういったところでの柔軟さを身につけていきたい」

 

 

 

DF 13 チアゴ マルチンス

――川崎フロンターレの優勝が決まった。率直な心境は?

「本当に悲しい。悲しいけれどフロンターレを称えないといけないし、本当におめでとうと伝えたい。シーズン初めから高いパフォーマンスで活躍しているので、優勝に値するチームだと思う。我々に優勝はないので、次の目標としてACLの切符をつかむこと。ここで頭を下げずに、我々のサッカーをして、今後のサッカーを勝てるようにしていきたい」

 

 

 

――34試合で勝ち点72は優勝した2019シーズンよりも勝ち点を多く獲得している。それでも優勝に手が届かなかった。優勝するためには何が必要?

「振り返ると今年のほうが勝ち点は多い。それはJリーグのレベルが年々上がっているということ。それはJリーグにとっても我々にとってもプラスなこと。チームとして常に成長しないと優勝は簡単にはできない。成長しないと置いてきぼりになってしまう」

 

――相手は枠内シュートが1本だけで、知って場面だけだった。あの場面を振り返ってほしい

「簡単な試合ではないことはみんなが分かっていた。相手が守備を固めてカウンターを狙ってくることもわかっていた。それでも自分たちのサッカーで支配もできた。ただワンチャンスでやられてしまったのは残念。今日のパフォーマンスを振り返っても、最近の試合よりも今日のほうが上回っていたし、我々のサッカーができていた。でも勝利を掴めなかったのは、何か成長しないといけないし、何かを修正しないといけない。次の試合はすぐにやってくるけど、監督の話も聞きながら準備していきたい」

 

 

――ラスト4試合でACL出場権を狙っていくことになる。難しい試合が続くと思うが、これからどのように立ち直って、チームメイトに何を求めていく?

「サッカーというのは常にチャンスを与えてくれる。今日は負けたが、すぐに次の試合がある。それは次のチャンスがあるということ。勝てるように準備することが大事だ。偉大なクラブのユニフォームを着て戦っていることに誇りを持って、それを自覚して戦うことが重要だ。このユニフォームを着ている時は、ファン・サポーターを喜ばせるパフォーマンスを見せないといけない。強いマリノスをピッチで表現していきたい」

 

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