約1億円という移籍違約金の意味とは。 扇原貴宏にとってはこのタイミングしかなかったのかもしれない [扇原貴宏、ヴィッセル神戸へ完全移籍]
クラブの変革期に加わり、15年ぶりの優勝に大きく貢献した選手が、マリノスを離れる。
扇原貴宏がマリノスに加入したのは2017年。松原健や山中亮輔(浦和レッズ)、杉本大地(ジュビロ磐田)らと同じタイミングだ。直前のオフに在籍年数の長い選手が新たな道へ進み、クラブは新たに生まれ変わろうとしていた。
以降、5年間にわたって主力として中盤の底でチームを支えた。トリコロールの一員として刻んだリーグ戦144試合(J1のみ)という数字は、アカデミーから慣れ親しんでトップチームに昇格したセレッソ大阪で積み上げた139試合(J1とJ2の合算)をいつの間にか超えていた。
年数ではセレッソに及ばなくても、過ごした時間の濃さでは負けず劣らずだ。天皇杯やルヴァンカップで準優勝し、「一生の宝物」と話したリーグ優勝を成し遂げ、ACLの舞台に立ち、キャプテンマークも巻いた。この5年間、チームの中心には背番号6が間違いなくいた。
当初は端整なルックスばかりがイメージとして先行していたが、ピッチ上で見せるパフォーマンスはどんどん力強さを増していく。
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