「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「谷口が危ない。宏太には前やられた。金井もいる。豊田が注目されているが一番気をつけるべきは対マリノスで燃えている選手(中澤)+齋藤・伊藤他 [鳥栖戦前コメント] -2,335文字-

【players voice】
MF 11 齋藤 学

――前節から2トップに変更したが

「やり方が変わってあまり慣れていない形になったので、去年のようにいい時間帯が長くないかもしれない。でも2トップには2トップの良さがある。自分は2トップを生かすためのランニングを増やしたい。何より、まずは試合に出なければ始まらない」

――W杯メンバー発表前最後のリーグ戦になる

「発表前だからといって気負うことなくやりたい。スーパーなプレーではなく、いつもどおりのプレーでチームの勝利に貢献したい。周りからいろいろ言われるから少しは気にするけど、とにかく鳥栖戦に集中したい」

――W杯を意識するようになってきたか

「夢や目標だし、誰もが出たいと思っている大会。そのメンバー発表が目の前に迫って、いまのような状況にいられるのは嬉しいこと。やることをやって後悔しないようにしたい。自分にとっては大きな日になる。それが良い日になるように、鳥栖戦しっかりアピールしたい」

【試合に向けて】
樋口 靖洋 監督

「ガンバ戦で久しぶりに勝って正直ホッとしたのはある。でも、まだ負け越している。中断期間までの2試合を勝って勝ち越しておきたい。中断期間までに勝ち点をある程度稼いでおかないといけない。失点数に関してはOKの数字。勝った試合はすべて失点ゼロだし、完封も6試合ある。2点取れるかどうかは2年前からの課題。そこを克服しなければ。
シュン(中村)に関してはコンディションを見ている。疲労がどれだけ抜けるか。今回は試合まで1週間と時間があるので少し練習量を落としながらでも調整できる。その具合を見ている。チームは連休を挟んだけど肉体的に疲労が残っている選手もいると思う。でも久しぶりに買ったし、気持ちはフレッシュな状態にある。
鳥栖はよく走る。連戦とは思えないくらい走る。休まない=相手に休ませないチーム。先制すると集中力が高まる傾向もある。暫定だけど首位ということで叩きがいがある。チーム構成とやっているサッカーがマッチしている。豊田の高さがあるのでこぼれ球が大事になる。あとはロングスローがあるので簡単にサイドに出さないことも重要になる」

GK 1 榎本 哲也

「久しぶりに勝って気持ちよく連休を過ごせた。これまで7試合勝ちなしだったけど失点数は一番少ないし、これからも後ろはどうにか踏ん張るしかない。攻撃陣が2点取ってくれればウチは勝てる。ガンバ戦では2点取れたので、それを続けてほしい。鳥栖はロングボールが多いし、そのこぼれ球が大事。でもウチのCBは強いから大丈夫。相手の戦い方や試合のイメージは湧きやすい。あとは攻守ともに最終局面の精度が大事になる」

DF 22 中澤 佑二

「谷口が一番危ない。(水沼)宏太には前やられた。あとは金井もいる。豊田が注目されていると思うけど、一番気をつけないといけないのは対マリノスで燃えている選手たち。そこに対してはいつも以上の集中力で戦う。W杯メンバーはこの時期なのでほとんど決まっていると思う。でも逆転があるのがサッカーというスポーツでもある」

MF 26 三門 雄大

「鳥栖はとにかくハードワークしてくるチーム。攻守ともによく走るし、そこで負けていたら試合には勝てない。ウチが前節勝てたのもハードワークしたからだと思う。最後まで体力を持たせようと考えずに走った結果が久しぶりの勝ち点3だった。鳥栖戦でもそういうプレーをして、そこから勝機を見いだしたい。豊田にシンプルにロングボールを当てて」

DF 13 小林 祐三

「勝って連休に入れたのは良かったけど、置かれている状況はさほど変わらない。1勝したからといって、いままでの勝ち点が返ってくるわけではない。初めての裂傷で試合後に2針縫った。このオフの2日間はアイシングしていた。そういう意味では連戦じゃなくて良かったのかもしれない」

FW 16 伊藤 翔

「前節は自分もフジくん(藤田)も期するものがあった。それまでFWとしてずっと点を取れていなかったし、そういう中で2トップになったので、どうにかゴールという結果が必要だった。結果的に自分のアシストからフジくんが決めてくれてチームが勝てて良かった。次は自分が決めて2連勝したい」

MF 25 藤本 淳吾

「セットプレーに関しては自分でもシュンさん(中村)でもどちらでもいい。一緒に出ているときもケースバイケースで蹴り分けていた。この前はシュンさん(中村)が交代していたので自分がCKを担当したけど、二人入ればバリエーションも増える。ガンバ戦に勝った勢いをつなげるためにも2連勝しなければいけない」

DF 4 栗原 勇蔵

「鳥栖はああいうサッカーをするためのチーム作りをしているし、そういう人選をしている。豊田だけでなく一発を持っている選手が多くて、ロングスローもある。理に適っている。その中でも空中戦の勝負は大きなポイント。ほかのチームはそこで負けてリズムが悪くなっている。ウチが勝っているときはそこでの勝負に負けていない。1本でも負けたら失点する可能性があるので本当に集中しないといけない。鳥栖は連戦だけどヤツらは走れるので問題ないと思う。ただウチが走れなかったら話にならない」

MF 7 兵藤 慎剛

「自分が加入したときに(中澤)佑二さんはもうJ1通算250試合くらいだった。一歩一歩積み上げてきた結果が200試合なので、それは素直に嬉しい。でもウチには450試合出ている選手がいる(笑)。いいお手本がいるし、自分なんかまだまだ、という気にさせてもらえる。それに200試合のパフォーマンスにも満足していないし、ゴール数も少ない。積み上げていくことが価値になるけど、その中でプレーの質も上げたい」

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