「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

[移籍情報] ラフィーニャ獲得?マリノス首脳陣は否定も肯定もせず (藤井雅彦) -1,842文字-

28日発売の某スポーツ紙に、マリノスがKリーグ・蔚山現代所属のFWラフィーニャの期限付き移籍に乗り出していると記されている。ラフィーニャは過去にJリーグのアビスパ福岡、ザスパ草津(現・群馬)やガンバ大阪などでプレーし、J1通算14ゴールの実績を持っている。

スピードに優れる左利きのストライカーで、ガンバ時代は主に2トップの一角としてカウンターの中軸を担った。上背は170cmそこそことお世辞にも大きいとは言えないが、そもそも高さで勝負するタイプではない。ゴール前での嗅覚を武器とする選手で、26歳と年齢的にはまだまだ成長が見込めるかもしれない。

この報道の真偽はさておき、マリノスが中断期間に外国籍選手の獲得を目指しているのはおそらく間違いない。中断前最後の川崎フロンターレ戦を3-0で快勝すると、嘉悦朗社長は静かに、しかし力強く言った。

「あとは我々の仕事だから」

 それは暫定ながら12位に低迷しているチームが息を吹き返すために、何かしらの手を打つという意味と推測できる。そもそも開幕前の時点で「必要ならば(補強を)考える」(嘉悦社長)ことを名言していたのだ。伊藤翔や藤田祥史などFW陣は個々に頑張りを見せているものの、残念ながら得点ランク上位に名前があるわけではない。現状はやはり物足りない。

かといってラフィーニャ獲得について首脳陣が認めたわけではない。この日、嘉悦社長は「ノーコメント」と不敵な笑みを浮かべ、下條佳明チーム統括本部長は「しかるべき時がきたら話すよ」と控えめなコメントにとどめた。ただし両者はない話は完全否定するタイプの性格である。否定も肯定もしない態度を見ると、ある程度の方向性は見えてくる。

 
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