『渡辺皓太がいたらボールが上手く回る』がうれしいです。ゴールやアシストはもちろん気持ちいいけど、僕は相手を崩していく過程のほうが好きです」 [渡辺皓太インタビュー(後編)]
【渡辺皓太選手インタビュー(後編)】
実施日:2月3日(木)
インタビュー・文:藤井 雅彦
背中には『6』の数字が刻まれている。
たかが背番号、されど背番号である。
「何かを変えなければ自分を大きく変えることができないと思っていました」
落ち着いた口調は変わらずとも、言葉は力強さと頼もしさに満ち溢れていた。
加入から3年半が経ち、いよいよチームの中心になろうとしている。
渡辺皓太が、トリコロールのセンターに立つ。
――横浜F・マリノス加入から2年半が経ちました。成長を実感できている部分もたくさんあるのでは?
「もっとやらなきゃという思いばかりです。加入した時は『どうしよう』と思ってばかりいました。耐えたという言い方はおかしいかもしれませんが、なんとかここまで頑張ってくることができた。ここからさらに成長して、チームの中心になっていきたい」
――耐えた、とは?
「加入当初は自分のプレーがまったくできなかった。このチームでやっていけるかなと常に不安な気持ちがあって、危機感ばかりで、メンタル的にギリギリのところでした。能力を上手く出せていなかった部分もありますが、ただ通用していなかったのかもしれません」
――自分自身が変わってきた手ごたえは?
「今まではどちらかというと感覚でやってきたタイプですが、より考えるようになりました。毎日考えてやらないと取り残されてしまうし、成長しません。だから最近はどうやったらサッカーが上手くなるかをすごく考えています」
――チームの中心になるという意味では、今シーズンから背番号が6番に変更になりました。経緯を聞かせてください。
「クラブから打診された形です。マネージャーから連絡をもらって『6番つける?』と言われたので『つけたいです』と答えました。即答でした」
――即答だったのですね。
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