「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

中2日で戦うゲームは4試合目を迎える。 角田涼太朗は左サイドバックで先発の可能性も [ACL4節 シドニーFC戦プレビュー]

 

走れないことも想定した戦い方も必要か

 

「この間、ここで記者会見したばかりという感じがする」

 試合前日記者会見の冒頭でケヴィン・マスカット監督はジョーク交じりに話した。それもそのはず、3日前には前日会見を行い、2日前に試合を戦ったばかり。シドニーFCと中2日で連戦になる。

 

©Y.F.M

 

ダイレクトに手を合わせたことでお互いの特徴は把握し合っているだろう。

マリノスはセットプレーのこぼれ球から決勝点を奪って1-0で勝利したが、思い通りのサッカーはなかなか表現できなかった。主にコンディションの問題が大きく、すべての面で足が動いていないのでは理想とするスタイルは表現できない。

その試合で90分間を戦い、そして中2日で明日の試合に臨む。ベトナムでは4試合目となり、コンディションの面で上がり目があるとは思えない。精いっぱいのリカバリーを実施していたとしても、目に見えないところで疲労が蓄積していくのが人間だ。

 

撮影:舩木渉特派員

 

あるいは走れないことを想定した戦い方も必要かもしれない。やってきたことを放棄するのではない。アレンジだ。もちろんボールをつなぐことを前提にするが、場面によってはひとつ飛ばしたボールがあってもいい。出し手と受け手の意思疎通さえできていれば、効果的なパス交換になる。

シドニーFCは4枚のディフェンスラインと4人の中盤がブロックを作り、ボールを奪ってからは少ない人数でフィニッシュに持ち込んでくる。前回対戦の前半は相手の拙いフィニッシュワークに助けられた部分も大きく、今回も注意が必要だ。

打たせるのではなく、打たせないこと。ここでも最低限の運動量は必要になってくるので、身も蓋もないことを言えば、勝つためには走るしかない。

 

 

複数ポジションをこなせる選手の価値が増す大会終盤

 

毎試合のように先発を大幅に入れ替えているが、マスカット監督は「過密日程の中でローテーションするのは普通のこと。それをやらなければ自分たちのサッカーは難しくなってくる」と言い切った。

明日も先発を半数以上入れ替える一手が濃厚で、第2節の全北現代戦に先発したメンバーが中心になるのだろう。外国人枠の問題もあってシドニーFC戦ではベンチにも入っていなかったアンデルソン・ロペスやエウベルがスタートに名を連ねる。

 

 

 

ヨコエク

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