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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

“決定力”という使い古された単語 [J16節神戸戦レビュー] (藤井雅彦) -1,381文字-

 

前節のセレッソ大阪戦と同じ、いやそれ以上の決定機をヴィッセル神戸戦でも作り出した。攻撃に可能性を感じなかった序盤戦とは大きく違う内容に、久しぶりのホームゲームを観戦したサポーターも胸を躍らせたのではないか。樋口靖洋監督の「あわやという場面を多く作れていることはプラスに捉えたい」という言葉は決して強がりではなく、ここまでくると最後は個の力であり、決定力の問題になってくる。

4-3-2-1_後半戦 この決定力という使い古された単語は極力使いたくないのだが、あれだけ決定機があるのだから決めるか、決めないかのどちらかである。本当に決定力のある選手はたったひとつの好機でゴールネットを揺らしてしまう。極論を言えば、そういう選手には決定機などいらない。独力でこじ開け、ゴールネットを揺らす。でもマリノスにはそんな突出したプレーヤーはいない。だから決定機を数多く作り、そのうちのいくつかを実らせるしかないのだ。

試合後、多くの選手が頭を抱えていた。総じて決定機に巡りあった選手で、齋藤学や小椋祥平、あるいは栗原勇蔵も「自分も含めてチャンスはあった」と振り返っている。特に神戸の足が止まった後半途中からは圧倒的にゲームを支配し、恐るべきはペドロ・ジュニオールの単独突破のみ。マルキーニョスは疲労のため途中交代し、美しいスルーパスで二度のチャンスに絡んだ森岡亮太も最後は息切れしていた。

仕留めきれなかった。それが試合の総評であろう。あれだけチャンスを作りながら、外していれば決定機にすらカウントされない兵藤慎剛のビューティフルボレーだけがゴールネットを揺らすのだから、サッカーは無情なスポーツだ。チャンスの場面を迎えるのが小椋ではなく中村俊輔だったら、もっと際どいシュートが飛んでいたかもしれない。しかし、そんなことを言っても意味がない。

 

 

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神戸4-2-3-1 リーグ戦再開後は敗色濃厚のサンフレッチェ広島戦で驚きの逆転勝利を収め、勝利できたはずのセレッソ戦と神戸戦を引き分けた。内容と結果はなかなか比例しないものである。獲得した勝ち点は『5』。負けなしはポジティブ材料だが、仮に2勝1敗になっていれば勝ち点『6』を得ていた計算になる。とはいえ、それでは広島に勝ち点3を与えていたことになり、どちらが最良の結果だったかはわからない。

2試合連続のドローにより、少しずつではあるが上位との差が広がっている。内容面の向上は喜ばしいが、勝たなければ順位は上がらない。順位が上がらなければ、心底喜ぶこともできない。真夏の反攻には、次節・名古屋グランパス戦で勝利し、リーグ4連戦を勝ち点3で締めなければいけない。

 

 

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