「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

組みたくても組めなかった顔ぶれをスタメンに並べることもできる 現状のベストメンバーで名古屋戦勝利をつかみ取れ [J12節 名古屋戦プレビュー]

 

4月2日以来となるホームゲーム開催

 

明日は久しぶりのホームゲーム開催日だ。

リーグ戦は4月10日の鹿島アントラーズ戦以来、ホームゲームは4月2日のFC東京戦以来になる。アウェイゲームの連戦やベトナムで集中開催されたACLを挟んだことが理由とはいえ、トリコロールの戦士たちが躍動する姿を直で見られるのに胸を躍らせているファン・サポーターも多いはず。

ケヴィン・マスカット監督は明日の試合の展望をこう語る。

「久しぶりに日本で行われるマリノスの試合を楽しみにしている方も多いと思う。名古屋戦はとにかくいい試合が見られると思うので、自分も楽しみにしているし、ファン・サポーターの方々にも楽しみにしてもらいたい」

 

 

しっかりと地力を発揮したACLのグループステージを経て、チームがどのように成長したのか。世の中としてはゴールデンウィークの終盤になったが、お披露目するのに遅いことはないだろう。

チームとして、そして個人として、何が変わったのか。中2日で臨んだ6試合にフルタイム出場した高丘陽平がチームの変化に視線を向け、言葉にした。

「日本やJリーグはすべての面で環境が整っていて、不規則なことがまったく起こらずに試合や練習に臨むことができる。ベトナムへ行ってACLに臨むにあたって、いろいろなアクシデントがあって、それは練習でもそうだし、試合へ臨むオーガナイズでも違いがあった。その中でも選手たちは試合をこなしていくごとにタフになったし、それはグラウンド外でもタフさを感じた。この6試合を経験したベトナムでの時間は大事な期間だったと思う」

 

 

マリノスは2日に帰国し、明日の名古屋グランパス戦に向けて順調に調整を進めている。純粋な気持ちでアタッキングフットボールを楽しみたい一戦だ。

 

 

わざわざコンバートさせる可能性は低い

 

チームに長期離脱選手はいない。大部分の選手を起用できる状況で、消化した10試合のリーグ戦と比較した時に最も選択肢が多い状態にある。

ケガ人多発に苦しんだ序盤戦は少なからず選手をコンバートし、やり繰りした。ボランチで起用された小池龍太が快活なパフォーマンスを見せ、西村拓真はマルコス・ジュニオール不在のトップ下で新境地を開拓した。ACLでは角田涼太朗の左サイドバックという可能性も見出した。その場しのぎになるだけでなく、個々が新たな可能性を示したという点で有意義だった。

 

 

ただ、これだけメンバーが出揃っている状況でわざわざコンバートの一手に出る可能性は低い。選手それぞれが最も得意とするポジションで出場できる下地が整っている。あるいは、これまで組みたくても組めなかった顔ぶれをスタメンに並べることもできるだろう。

 

ヨコエク

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