アンデルソン・ロペスが本領発揮の決勝点。 久しぶりのホームゲームで逆転勝利を手にする [J12節 名古屋戦レビュー]
背番号11が涼しい顔で大仕事をやってのけた
VAR判定に救われた格好かもしれないが、どちらか一方の肩を持つ不公平なルールではない。両チームに対して公平で平等な措置であり、この試合ではたまたま名古屋の得点が取り消され、マリノスの失点ではなくなった。
そのシーンをはじめ、マテウスを起点とするリスタートにはおおいに苦しめられた。マリノス在籍時よりも磨きがかかった左足キックは脅威。先制点を献上したシーンでアシストを記録すると、ポストやバーの直撃する直接FKもあった。
そういったピンチをどうにかしのぎ、まずは喜田拓也の縦パスからのこぼれ球をエウベルが頭で押し込む。本人は「得点シーンは信じてペナルティエリア内に入っていった。我々はサイド攻撃に特徴があるし、相手にボールが当たる運もあった。信じた結果だった」と頷いた。
一進一退の攻防が続く中で、決勝点が生まれたのは86分。途中出場の西村拓真が同じく途中出場の藤田譲瑠チマとのワンツーからシュートを放つ。「ジョエル(藤田譲瑠チマ)がイメージ通りの落としをくれたのであとは決めるだけだった」(西村)というシュートはGKに阻まれたが、こぼれ球の先にいたのはストライカーポジションに持ち場を移したアンデルソン・ロペス。
この試合では不慣れな右ウイングでスタートしたが、類まれなる得点能力が最も生きるのはゴールに最も近い位置だろう。
「自分は常に信じている。だからこぼれ球が来ることを予測して詰めることができた」
背番号11が涼しい顔で大仕事をやってのけた。
苦い経験を血肉に変え、成功体験が自信の源に
すでに各種メディアで触れられているように、選手交代の妙もあった。
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