「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

まずは昨季の自分を超え、マリノスを勝たせる存在になる。 水沼宏太の進化は止まらない

 

 

「そろそろ去年の出場時間数を超えていると思う」

 水沼宏太は悪戯っぽく笑った。

調べてみると、昨季は667分のプレータイム。対して、今季は前節終了時点で598分だ。仮に日曜日のジュビロ磐田戦で先発し、69分間プレーすると昨季の出場時間と並び、70分間プレーすれば超える。

 

 

チーム2位タイの36試合に出場したにもかかわらず、先発はたった1試合のみ。不遇とも思える2021シーズンは彼に悔しさと反骨心を植え付けた。

2022シーズンは開幕スタメンをはじめ、先発出場はすでに6試合を数える。今月に入ってからは2試合連続ゴールも決めた。存在感は増すばかりだが、水沼の口癖は「もっともっと」だ。

「今年は試合に出させてもらう機会が多くて、自分を表現できる機会が多いのはサッカー選手として幸せ。その中で結果を残せている部分もあるけど、残せば残すほど“もっともっと”という意欲が出てくる。まだまだ足りないし、勝ちを取りこぼした試合で自分に何ができたか考えた時に、もっと成長できるし、自分に期待している」

 

 

自分自身と、そしてチームを突き動かす声も健在。先日の京都サンガF.C.戦でもスタンドまで響き渡るコーチングで仲間を引き締めた。

 

ヨコエク

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