「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

京都戦でチームが発揮したリバウンドメンタリティは素晴らしかった。磐田戦のようにメンバー変更しても完成度が落ちないのも強み。欲を言えば……(匠の視点vol.4)

 

匠の視点

構成:藤井 雅彦

 

 

OBの下平匠氏が横浜F・マリノスについて語り尽くす『匠の視点』。

第4回は、いずれも完勝を収めた京都サンガF.C.戦とジュビロ磐田戦を、元Jリーガーの目線で詳細に振り返る。

2試合勝ちなしと少し嫌な流れで迎えた試合を2連勝できた要因とは。

下平氏が注目したのは、マリノスの基盤となっている“強度”だった。

 

 

人生2度目の退場処分を食らってしまいました

 

ヨコハマ・エクスプレス読者のみなさん、こんにちは。南葛SCの下平匠です。

例年よりかなり暑い5月になっていますね。みなさんいかがお過ごしですか?

僕はというと、まず所属する南葛SCが今季リーグ戦未勝利です。早く1勝がほしいのはやまやまですが、苦しい時こそ自分たちのサッカーを見つめ直す必要があると感じています。

 

 

僕自身も、人生で2度目の退場処分を食らってしまいました。チームに迷惑をかけてしまったので、そこは反省しなければいけません。1度目の退場は高校生最後の試合で、それ以来となる2度目の出来事です。ちなみにJリーグでは意外にも!?(笑)、退場したことがありません。いいニュースを届けられるよう、引き続き頑張ります!!!

仕事では、決済機能を導入するのに苦戦しています(笑)。それから自分のサイトをリニューアルしているので、興味がある方は是非! 新たな発見や勉強は何歳になっても楽しいですし、刺激的な毎日を過ごしています。

では、そろそろ本題に入りましょう。

マリノスは京都サンガF.C.、ジュビロ磐田の昇格組との2連戦で2連勝を飾りました。

少し時計の針を巻き戻すと、浦和レッズ戦は前半3-0から後半だけで3失点して引き分け、アビスパ福岡には0-1で敗れてしまいました。勝点を取りこぼした印象もあるゲームを経て、どのように立て直すか。

こういった時は、内容もさることながらやはり結果が重要です。勝っていれば選手はポジティブに修正点や反省材料と向き合えます。

そして、タイトルを争うチームの必須条件は連敗しないこと。京都戦でチームが発揮したリバウンドメンタリティは素晴らしかったと思います。

 

 

京都戦は集中力の高い好内容のゲーム。唯一の心配は……

 

京都戦は立ち上がりから両チームがアグレッシブな姿勢で戦い、出足の良さも目立ちました。

ただ、対照的だったのはプレスへの対応力です。マリノスはプレスをかけられても冷静にボールをつなげていましたが、反対に京都はマリノスの切り替えの早さに苦しんでいた印象があります。同じプレスでも“質”の部分で上回っていた証拠でしょう。

マリノスのビルドアップがスムーズだった理由に、ミドルレンジからロングレンジのボールを上手に織り交ぜていた点が挙げられます。

GKの高丘陽平選手やセンターバックのエドゥアルド選手、岩田智輝選手はプレッシャーを受けた場面で、中盤を飛び越して対角線のウイングへボールを配給していました。プレスを回避すると同時に、テル(仲川輝人)や宮市亮選手がフリーになっているのを見逃さなかった。

 

 

こうして幅を使ったあとに深さも使えていたので、京都のサイドバックとしては人を捕まえにくかったはず。サイドバックの対処法としては、ボール保持者の目線(狙っているコース)を見て守る。あるいは最も取られたくない場所を先に埋める(この場合はペナルティエリア横のゾーン)ですが、京都の守り方では下がることを良しとしないのかもしれません。

そのため終始、幅と背後を使われてしまい、それがジャブのように効いてきた結果、押し込んだ状態から小池龍太選手の先制点につながりました。あれだけ攻守にハードワークして、献身的にプレーし、さらにゴールも奪える。小池龍太選手の伸びしろは計り知れないので、ぜひ日本代表でも見たい選手です!!!

 

 

後半、京都はシステム変更してきました。おそらく、それぞれの選手がマークする相手を明確にするためだったのでしょう。それでもマリノスのポゼッションは質が高く、相手のシステムのギャップを突く形でウイングの水沼宏太選手がフリーになるシーンもありました。

 

 

そして後半になってもマリノスの出足の鋭さは変わらず、最後までインテンシティが高かった。直近2試合のフラストレーションを払拭する気持ちがすごく伝わってきました。試合終了間際の岩田智輝選手のスプリントが象徴するように全員が最後まで走っていましたし、集中力の高い好内容のゲームでした。

 

 

唯一、キー坊(喜田拓也)の負傷だけが心配です。マツケン(松原健)がベンチに向かって『△』を出していたのは笑ってしまいましたが、早く復帰することを願っています。常にマリノスのことを思い、今や精神的支柱となったキー坊の離脱はチームにとって痛手です。ただ、今のマリノスには穴を埋めるというには失礼なくらい優れた選手がたくさんいるので、彼らがキー坊のぶんまで頑張ってくれるでしょう。

 

 

 

 

テルとレオ・セアラ選手は磐田戦のゴールでノッていってほしい

 

つづいて京都戦から中3日で臨んだ磐田戦です。

 

 

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