「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「チームが勝つためにできることを最大限意識して取り組んでいる。僕が出なくてもチームが勝つために最大限をやるし、マリノスは全員が一体感を持ってやっている」(オビ) 他 [天皇杯前コメント]

 

[コメント]

ケヴィン マスカット 監督

――ここへきて再びケガ人が増えてきてしまった。筋肉系の故障が多いように見えるが、原因をどのように分析している?

「理由はひとつではないと思うが、ここ数試合でケガ人が目立ったのではなく、シーズンのスタートからそういったケガは起きていた。開幕から今日で103日経って、かなりの試合数をこなした。自分たちはしっかり分析しながらやっていくことが大事だし、それを防ぐために準備している。メディカルスタッフもコーチングスタッフも、過密日程の中でどうやって準備するのか、本当によくやってくれている。明日の試合もいい準備をして臨みたいし、明日が終わると中断期間に入る。今日までやってきたことを分析して、もう少しできるところ、注意すべきところが出てくると思う」

 

 

――明日はリーグ戦ではなく天皇杯という戦いになる。カテゴリーが下のチームと対戦する難しさ、注意すべき点は?

「相手がどこであろうと、自分たちはリスペクトする。彼らはここまで勝ち上がってきたからこそ明日のピッチに立つ。自分たちが集中するのは、メンタル的な準備。とにかくベストを尽くす。そのために準備が大事で、相手をリスペクトしつつ、それを示すために自分たちがどれだけいい準備ができるか。どれだけ集中してできるかだと思うので、明日をしっかり戦い抜き、結果を残したい」

 

――リーグ戦でなかなか出場機会を掴めていない選手にもチャンスは訪れそうか?

「明日の試合に集中することが大事。今日の練習でもそうだったが、リカバリーする選手がいたり、あるいはどんどんやる選手もいた。午後に来るメディカルのレポートをしっかり待って、それを踏まえて明日に対してベストの選手で臨む。いい結果を残せるように準備したい」

 

――ケガ人が出ながらもチームをやり繰りしながら首位に立っている手ごたえは?

「今日までに22試合を戦った。103日の中で、タイトなスケジュールで多くの試合数をこなした。ひとりの選手がずっと出続けるのは不可能だし、フェアではない。自分たちがやろうとするサッカーを全員ができるようにやってきているし、誰が出ても大丈夫な状態にするのが自分の責任でもある。選手たちは日々の練習に全力で打ち込み、それが試合で出ている結果だと思う。ひとりの選手が23試合連続で出るのは、たぶん誰もできない。明日はカップ戦の初戦で、そこでいい結果を残すために誰が出てもいいように準備していて、これからも選手の状態を見極めながらやっていきたい」

 

 

――過去にもカップ戦を経験してきたと思うが、天皇杯というタイトルの重要性や重みは?

「自分もいろいろな国でカップ戦を戦ってきた。その重要性を分かっているし、日本の伝統あるカップ戦をリスペクトして、文化を大切にしたい。普段対戦しないチームとの戦いになるが、カテゴリーが下のチームと対戦するからといってリラックスした時点で難しい試合になる。簡単な試合がない中で、明日はそのひとつ。大事なのはフィジカル的にもメンタル的にも強く臨むこと。明日の試合の重要性を分かっているし、今日からしっかり準備してピッチ上に立つことが大事だと思っているし、それは選手にメッセージとして送った」

 

――三ツ沢という舞台でプレーできる点については?

「答えるのが難しい質問だが、日産スタジアムは素晴らしいスタジアムで、日本の中でもトップのスタジアムのひとつだと思う。日本だけでなく世界の中でもトップクラスのスタジアムだと思う。そして比べるものではないが、三ツ沢も素晴らしいスタジアムだ。芝の状態もそうだし、スタンドも近くて、ファンやサポーターの後押しを感じることができる。三ツ沢はいつも最高の雰囲気だし、明日も楽しみにしている。日産スタジアム同様に三ツ沢も素晴らしいスタジアムのひとつだ」

 

 

MF 14 吉尾 海夏

――最近は途中出場の機会が続いているが、現状の立ち位置をどのように考えている? 危機感のようなものはある?

「ここ数試合はリーグ戦で途中出場しているけど、不甲斐ないプレーを皆さんに見せてしまっている。チーム状態が良い中で個人としては納得できないプレーが続いて、自分自身に苛立ちや悔しさが入り乱れた感情の中で、与えられたチャンスの中でしっかり掴むために次の試合は自分自身にとってもチームにとっても重要な試合になる」

 

 

――ジュビロ磐田戦では終盤に決定機があったが決めきれなかった。数少ないチャンスを掴む重要性とは?

「少ないチャンスの中で、それをモノにできなければこのチームでは試合に出られないし、ポジションを掴めない。自分が上へ行くために決め切ることが大事」

 

――明日の天皇杯で自身に課す課題、テーマは?

「まずはイージーなミスをなくして、とにかく結果をこだわりたい」

 

――途中出場してファーストプレーでのミスがあったり、なかなか試合に入りにくい部分もあると思う。どのように分析している?

「この前の試合では途中から入って、難しいことをし過ぎたというか。試合に入っていくためにボールに寄っていって触って、自分の中でいいリズムを作れなかった。それがこの前の試合でうまく入れなかった原因かなと思う」

 

 

 

――最近は右サイドでのプレー機会も増えている。どのように整理してピッチに入っている?

 

ヨコエク

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