レオ・セアラが2戦5発の固め取り。 ハットトリックはいい仕事どころか、最高の仕事だ [J19節 清水戦レビュー]
節目のクラブ通算500勝で水沼宏太が2アシスト
花火大会の先陣を切ったのは西村拓真だ。
10分、相手陣内でボールを奪ったエウベルが右斜め前方のレオ・セアラへ。この時点で西村はレオを追い越し、相手の背後を突くべく動き出す。そしてレオからのラストパスを受けると、ほとんどゴールを見ていない体勢から左足を振り抜き、見事にGKの股間を抜くシュートを決めた。
これが西村をトップ下で起用する最大のメリットで、レオとの縦関係がそのまま補完関係になっている。マルコス・ジュニオールがどうしても10番タイプのプレーに偏るのに対して、西村は9番と10番の間、つまり9.5番の動きができる。それを90分間続けられる実直さも背番号30の魅力だ。
アシストで貢献したレオは、フィニッシャーとしても類まれな才能を見せつける。前半のアディショナルタイムに永戸勝也→西村→水沼宏太とつないでからのクロスに飛び込んで勝ち越し点。「いつも(ゴール前に)信じて入ると、ああいう素晴らしいパスが来る」と背番号9はアシスト役に感謝した。
こうなるとレオの勢いは止まらない。後半開始間もない49分に相手のミスからボールを奪い、そのまま右足一閃でミドルシュートを叩き込む。さらにその3分後、岩田智輝の粘りからアタッキングサードへ侵入。水沼は西村とのワンツーで抜け出し、その折り返しに飛び込んだのは、やっぱりレオ。
前節の2ゴールに続き、この試合ではハットトリックを達成。昨年も2ゴール→3ゴールと量産した時期があったように、いわゆる“固め取り”ができるのはストライカーとしての大きな武器である。
「僕はチームのために常にいい仕事をしようと思っている」
いい仕事どころか、最高の仕事でチームの5連勝に大きく貢献した。
仲川→宮市のダメ押し点にあった背景
レオほどのインパクトはなかったかもしれないが、ダメ押し点を生み出した宮市亮と仲川輝人にもフォーカスしたい。
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