「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

100分、角田涼太朗が乾坤一擲のスライディングで危機を救う。 準決勝進出に大きな可能性を残すビッグプレー [L杯準々決勝1st 広島戦レビュー]

 

急造布陣と呼ぶのは失礼だろう

 

真夏で消耗度がより一層激しいことを踏まえて、4日前のリーグ戦からフィールドプレーヤー10人を入れ替えた。すべてにおいて高い強度が求められるサッカーなのは周知の事実。もはや驚くことではなく、納得の采配だろう。

 

 

準備時間は試合前日と前々日の2日のみ。一般的には“急造布陣”だとしても、同じようなシチュエーションは今季これまでに何度もあった。スタメン全員にリーグ戦での先発経験があり、重要な試合での勝利をつかみ取ってきた戦力だ。だから過度な不安はなかった。

実際に、彼らはマリノスのサッカーを懸命に表現してくれた。対戦相手のレベルが高かったため思い通りのパフォーマンスと結果は得られなかったかもしれないが、他チームでは考えられないフィールドプレーヤー総替えクオリティである。急造布陣と呼ぶのは失礼だろう。

チームコンセプトの浸透を感じさせるシーンはいくつもあった。

27分、小池裕太から斜め前方のマルコス・ジュニオールにボールが入る。隙間を縫うようなグラウンダーパスは出し手と受け手の意思疎通が図れていなければ通せないパスで、ボールを受けたマルコスはターンからすぐさま左足を振り抜く。相手GKに阻まれたものの、背番号10の復調は喜ばしい要素だ。

 

 

1点ビハインドの後半開始直後にはクリアボールを拾った藤田譲瑠チマがダイレクトで水沼宏太へ。水沼の狙い澄ましたクロスはDFとGKの間を見事に射抜き、走り込んだレオ・セアラにピタリ。マリノスらしい形で同点ゴールが生まれた。

 

 

惜しむらくは、つづく52分のチャンスを決められなかったこと。レオの低いクロスを、ファーサイドからニアへ潜り込んだ吉尾海夏が左足で合わせる。完璧なタイミングのクロス&シュートは、惜しくも枠外へ。チャンスを生かし切れなかった。

 

 

第2戦で再びチャンスは訪れるのか

 

1-3という結果に失望する必要はない。

繰り返すが、サンフレッチェ広島は選手の質もチームとしての完成度も、とても高い。リーグ戦の前半戦で0-2の完敗を喫したように、もしかしたら今季最も手ごわい相手かもしれない。

だが、この戦いはまだ半分を終えただけ。180分で決着をつける戦いの90分が終わり、来週水曜日が決戦の日だ。

 

ヨコエク

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