「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「噛み合うときまで我慢しないといけない」(富澤)・「チャンスが巡ってくるかもしれない。機会をうかがっていた」(三門)[鹿島戦直前コメント] -1,810文字-

【試合に向けて】

MF 26 三門 雄大

「少し前まで けがをしていて、復帰してからは練習と練習試合でアピールしてきたつもり。今回チャンスが巡ってくるかもしれないけど、その機会をうかがっていた。ダヴィ と土居は前からボールを追いかけてくる印象がある。だからボランチから最終ラインやGKにバックパスすると相手は勢いを持って前に出てくる。ミスを恐れず 前にボールを運ぶことを心がけたい。そうすることでチーム全体を前向きにさせたい」

樋口 靖洋 監督

「ここからの3ヵ月はサッカーとしての宿命の時間でもある。目指すものを見失ってはいけない。去年は言わずもがな、タイトルだった。今年は選手によって感じ方は千差万別だと思う。監督としてはできる限り方向付けしないといけない。試合をこなすだけになってはいけない。選手個人にとっても未来につながる残り11試合になる。監督の立場として方向性を示すことが大事。残り11試合で今年のベストゲームを作りたい。
この前の名古屋戦はエネルギーというかパワー、パッションが見ている人に伝わらないゲームだった。一人ひとりは頑張っているけど、それが集合体になっていない。反応の速さやコンタクトレプー、予測や狙い、構えといった部分にアラートさがなかった。だからやりきった感じのないゲームになって、これで失点しまうのかという場面で失点してしまう。あと11試合の中でチャンスもピンチもある。ウチは連勝していくしかない。
鹿島の攻撃は縦に早い印象がある。チャンスの場面を選手たちが共有して、ゴールに向かう速さと強さがある。セットプレーのときに、特に中盤ではクイックリスタートを使ってくる。あとはCKではサインプレーもあるし、スローインでの切り替えもJリーグで一番速い。隙を突くのが上手いチーム。ウチとしてはオープンなゲームにしたくない。つまり行ったり来たりのゲームでは苦しい。そのためにも自分たちがボールを持つ時間を長くして、カウンターを食らうのを防ぎたい」

 

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DF 22 中澤 佑二

「ダヴィに注意していると周りの選手にやられてしまう。前回の対戦では土居にゴールされたし、出るかわからないけど遠藤もいい選手。前回は自分たちからバランスを崩れて負けてしまったし、相手もそう思っているはず。鹿島戦に限らず、自分たちは同じ負け方をしていることが多い。そろそろ成長しないといけないし、それができないと上には行けない。このまま中位で終わるのは寂しいし、つまらない」

MF 27 富澤 清太郎

「自分がけがをしている最中にチームは3連勝していて、自分が戻ったタイミングで名古屋戦に負けてしまった。結果として負けてしまったということ。ただ、試合をこなすごとに自分の状態ももっと良くなっていくと思う。チームとしてもいろいろなトータルを含めていまがある。きっかけが噛み合うときまで我慢しないといけない。鹿島も去年は苦しい時期を過ごしていたけど、本来のサッカーを続けたからいまがあると思う」

 

DF 4 栗原 勇蔵

「優勝争いやACL出場圏内を目指すにはもう負けられない。相手がどこであれ負けられないのは同じこと。アウェイの鹿島戦なので厳しい戦いになるのは間違いないけど、ウチとしては負けられない。名古屋戦は相手のペースに付き合ってしまったので、鹿島戦では自分たちから積極的にプレーしたい。自分は試合直前に体調を崩してチームに迷惑をかけた。そのぶんもしっかりやらないといけない」

MF 7 兵藤 慎剛

「右足首の痛みはまだあるけど、やらないといけない状況。休んでいられない。名古屋戦ではなんとなくボールを持っている状況が多くて、効果的なボール回しができていなかった。自分が出場した場合は相手DFの間でボールを受けて、前線を流動的にしたい。そういう動きをしないと相手の守備陣が崩れないし、それによってフリーの選手が生まれる。鹿島は攻守のバランスが良いチームなので、そういうプレーが重要になる」

MF 6 小椋 祥平

「名古屋戦は自分のミスのせいで負けてしまった。それを次の鹿島戦で取り返したい。自分が前からボールを追って、いい形で奪えればチャンスになる。逆に引いているだけだと持ち味が出ない。カンペーさん(富澤)はディフェンスラインの前にしっかり構えてくれるので、自分は後ろを気にせず前から行きたい。相手のボランチのところにプレッシャーを与えられればウチのペースになる」

 

 

 

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