アジアを舞台にした冒険はラウンド16で終わる リーグ戦で勝たなければいけない理由がひとつ増えた [ACLラウンド16 神戸戦レビュー]
マリノスの型から生まれた素晴らしい2ゴール
マリノスのチームパフォーマンスは決して悪く見えなかった。
それを象徴するように、先制点献上後すぐに決まった西村拓真のダイビングヘッド弾や、終盤に一矢報いたアンデルソン・ロペスのゴールは、いずれも素晴らしい連係から生まれた。
1点目はセンターバック實藤友紀の勇気ある持ち上がりが起点。右サイドに開いた小池龍太がダイレクトでスペースへ出したパスも見事で、走り込んだ仲川輝人はゴール前の状況を確認する余裕があり、精度の高いクロスでお膳立てした。
ロペスが決めたチーム2点目は、中央で起点を作ってから左サイドのエウベルへ。エウベルの折り返しにニアサイドへ入り込んだ水沼宏太がスルーし、ロペスがきっちり決める。どちらのゴールもマリノスとしてデザインされた型が見えた。
得点チャンスはそれだけではない。後半立ち上がりには仲川がDFとGKの間にクロスを流し込み、レオ・セアラが合わせた。58分には永戸勝也が強烈なミドルを放ち、59分にはエウベルのロングシュートが枠を捉えた。しかし相手DFが体を張り、GKは好セーブを連発。2得点は悪い結果ではないが、2点止まりだったのも事実だ。
反対にミス絡みから3失点。誤解を恐れず言えば、ミスからの失点は首位を快走しているリーグ戦でも散見される。ある意味で織り込み済みなわけで、それによってチームが瓦解したわけではない。
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