「サッカーをするには良い気候だ。フランスのほうがもっと寒い。」(モンバエルツ) -中村・ラフィーニャは別メニュー- [練習3日目レポート] 藤井雅彦 -1,781文字-
始動日からリハビリメニューの仲川輝人と矢島卓郎以外で、残念な離脱者が出てしまった。
まずは中村俊輔である。始動2日目20日午前の練習中に、ボール回しの際の接触プレーで左足首を負傷した。その瞬間は痛みに顔を歪めたものの、その場で離脱せずに午後のトレーニングもすべて消化。しかし21日朝になっても痛みが引かないため無念の離脱となった。
今回の練習欠場は大事に至らないための処置である。エリク・モンバエルツ監督は中村の状態について「(足首を)ひどくしないように今日は別メニューにした」と説明。あくまで負傷を長引かせないようにするための策だ。左足首ねん挫という症状で、早ければ沖縄キャンプ冒頭から復帰できる。そのために安全策をとった。
また、午後の練習にはラフィーニャが姿を現さず、中村同様に室内調整となった。心配されるのは昨年負傷した右足首痛の再発だが、今回は腰に張りを訴えての別メニューである。帰り際には笑顔を見せており、こちらも大きな負傷ではなさそう。ブラジルと日本の気候の違いがあり、負傷明けの身なのだから無理する必要もないだろう。
中村とラフィーニャは、それぞれ大黒柱とエースストライカーとしての働きが期待されている。彼ら抜きのマリノスは途端に中位以下のチームになってしまう。開幕まで残り6週間以上あるのだから、ここでの無理は禁物だ。樋口体制なら当たり前のことのように感じるが、新たにやってきたフランス人指揮官も彼らの別メニュー調整を認めたことが、この日最大の発見である。
【コメント】
エリク・モンバエルツ 監督
「(今日は寒いが?)フランスのほうがもっと寒い。サッカーをするには良い気候だと思う。日本は季節によっていろいろな気候になるので早く慣れたいと思っているし、サッカーにおいては良い準備をすることが大切になる。(中村の状態について)いまはシーズンのスタートの時期なので少しの問題が起きることはよくある。中村は足首にちょっとした痛みがあって、ひどくしないように今日は別メニューにした。このあとシーズンが始まってからは若い選手には補足でトレーニングを入れていってポテンシャルを引き出していきたい。あるいは出場時間も個人差が出てくるので、そういったことを考慮しながら補足でトレーニングを行っていく」
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