「去年とまったく違うメンバーになるかもしれない。でも、それもサッカー選手として楽しいじゃん」(中町) 「ポテンシャルを評価している」(モンバエルツ)[練習レポート] 藤井雅彦 -1,663文字-
19日に2015シーズンを始動したマリノスは最初の1週間を終えた。最初の3日間は2部練習を行い、木曜日と金曜日は選手を半分に分けてフィールドテストとメディカルチェックをそれぞれ実施。チームは土曜日に1日オフを挟み、25日の日曜日から沖縄キャンプに入る。
長期オフ明けとしては、例年よりもゆったりとしたペースでの始動かもしれない。エリク・モンバエルツ監督は始動直後から「最初の1週間はキャンプに入るための準備」と話しており、体を慣らすことが当面の目的だった。ただ、その中でも選手の能力を確認し、見極めるようなトレーニングを行っている。指揮官は「クオリティーに満足している」と話し、同時に「取り組む姿勢には驚いている」と目を丸くした。日本人の勤勉さや吸収力を実際に感じたということだろう。
負傷離脱の選手に触れると、昨年10月に右ひざ前十字じん帯損傷の大けがを負った仲川輝人は沖縄キャンプに参加せず、横浜に残ってリハビリを行う。経過を見ながらではあるものの2月の宮崎キャンプには帯同する予定だ。始動日から別メニュー調整の矢島卓郎は沖縄キャンプに帯同し、1日も早い復帰を目指す。
また、始動2日目午前の練習で左足首をねん挫した中村俊輔は沖縄キャンプ初日から合流する見込み。23日のフィールドテストは回避したが、ここまでの経過は順調だ。キャンプ最終日には練習試合も予定されており、そこに向けて調整している。
フィールドテストでは持久力を計測するヨーヨーテストが行われ、1日目は端戸仁、2日目は天野純が最後までランニングを続けた。昨年も同じテストで好結果を残していた彼らではあるが、前体制ではほとんど出場機会のなかった若手が目の色を変えているのも事実。両選手とも「いまはサッカーを楽しめている」と前向きなコメントを発していることにも好感が持てる。
重鎮・中澤佑二は「監督はまだ様子見だと思う。でも話をしっかり聞いてくれるし、コミュニケーションを取ろうとするタイプの人」とここまでの印象を前向きに語った。2年連続で選手会長を務めることが濃厚な中町公祐は「サッカー選手として楽しいじゃん」と目を輝かせた。フランス人新監督の下で、マリノスは順調な一歩目を踏み出したといえるだろう。
【コメント】
エリク・モンバエルツ 監督
――最初の一週間を終えて
「来週からキャンプに入るために、最初の一週間としてはとても良い準備ができた。選手のプレーのクオリティーにも満足している。トレーニングに取り組む姿勢には驚いている。とても良い姿勢だった」
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