「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

若手の躍動感ある動き。その筆頭が佐藤優平、次に天野純 / 「これからもアピールを続けていく」(佐藤) [沖縄キャンプ4日目] 藤井雅彦 -2,212文字-

 

4日目に残念なトピックが舞い込んできた。キャンプ3日目午前中、メニュー最後のゲーム形式の練習でラフィーニャが右足甲を負傷。倒れ込むような場面は見られなかったが、足元を気にしながら引き上げていた。するとその日の午後の練習を休み、4日目の午前中は現したものの、練習には加わらず。その後、ドクターとともに病院へ検査に向かった。患部から推測するに肉離れやねん挫ではない。強度の打撲か、あるいは骨に影響が出ているか。1日も早い復帰を願うのはもちろんだが、悩ましい事態になってしまった。

対照的に、幸いにも元気な姿を見せているのが、数日前まで両足首痛に悩まされていた中村俊輔だ。この日は練習後には、ついに直接FK練習を解禁。ルーキーの田口潤人相手にボールを蹴り込んだ。初めて世界のレフティーのFKを受けた田口は「驚愕でした」と目を丸くするばかり。鋭い軌道のボールがゴールを何度も襲う。ただし、予断は許さない。練習メニューなどによっては痛みが出るとのことで、練習後は入念なアイシングを行っている。こちらも悪化しないことを祈るばかりだ。

折り返しを過ぎた4日目は午前練習のみ。これは急きょの変更ではなく予定通りで、エリク・モンバエルツ監督は「トレーニングは常に負荷をかけるだけではない。ときには休息をとって回復させることもトレーニングの一部」と狙いを明かす。選手の疲労度を考えながら、練習にメリハリをつける考えだ。午後が休みとわかっているせいか、選手たちは集中力高く全メニューをこなし、新たなけが人は発生しなかった。

個人に触れていくと、このキャンプでは若手選手の躍動感ある動きが目立つ。その筆頭が佐藤優平だろう。昨季終盤に試合出場していた[4-2-3-1]の2列目としてのプレーを習得した感があり、[4-1-4-1]の際はインサイドハーフとしてボールに多く関与していた。イキイキとプレーしているのが周囲にも伝わるように、実に楽しそうにサッカーをしている。どのような形でスタメン争いに食い込んでいくか、とても楽しみである。

次に挙げたいのが天野純の名前だ。昨季終盤は右第5中足骨骨折という負傷でリハビリ生活を続けていたが、始動日以降はフルメニューをこなしている。テクニカルなトレーニングでは技術だけでなく理解力の高さを見せている。依然としてフィジカルの弱さは課題だが、それを感じさせないほどのアピールを見せている。佐藤とともにインサイドハーフを組んだ際はおもしろいようにパスを回していた。

 

 

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tags: 佐藤優平 天野純

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