「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「自分のアイドルはロナウド。得意としているプレーはゴール」(アデミウソン)・「彼任せの攻撃になってはいけない。ボールを預けてお願いします、ではダメ」(中澤)+藤本・齋藤他 [FC東京戦前コメント] -2,001文字-

【試合に向けて】
エリク・モンバエルツ監督

「フロンターレ戦での一番の問題は、守備の効率性を欠いていたこと。もっとコンパクトにしてスペースを消さないといけない。そしてボール保持者への寄せが甘かった。相手がどこであれ、まずはウチの守備を改善しないといけない。非常にガッカリした。もっとできると思っていた。特に守備のところはガッカリした。選手のメンタル面も残念だった。でも負けた日の夜からは切り替えて、気持ちを奮い立たせて次に向かっている。
川崎戦で3失点したので、今週はまず守備を改善した。あとはアデミウソンをチームの中でうまく機能させるために、彼を融合させる作業を進めてきた。彼の持っているクオリティー、敏捷性、スピード、パスの能力などを発揮しやすいポジションや周りとの関係性を見つけなければいけない。ラスト30メートルで能力を発揮する準備をしてきた。(FC東京戦について)90分はプレーしないと思うが、ゲームのスタートか途中からか、試合に入ることは間違いないだろう。
FC東京はとても良いチーム。特に攻撃の力を持ったチームなので、我々としては守備がポイントになる。彼らはゲームの中で二つのシステムを使い分ける。その変更に注意深く対応しなければならない。ただ、どのチームにも長所と短所があるので、我々は相手の短所を突いていきたい。武藤は特にゴール前で効果的なプレーをするので注意したい」

MF 25 藤本 淳吾

「(開幕戦は全選手中3位の走行距離だった)走ったというよりも、相手に走らされたという感じ(苦笑)。後半は前の4人は点を取りたいので前から行って、後ろの6人はブロックを作っている感じだった。そのあたりはチームとして修正しないといけない。去年よりも攻撃にかける比重と人数を多くなっているので、それをどう表現するかあの内容ではサポーターが怒るのも当然。開幕戦のことは忘れて、FC東京戦に集中したい。(アデミウソンについて)パスを欲しがっているタイミングでボールを出してあげたい。彼は自分からもパスを出そうとするタイプ。できるだけ近くにいてサポートすることが大切。彼がフラフラしているときにうまくポジションチェンジして攻めたい。独特のキープ力やドリブルの技術がある。ただ、言葉が通じないからストレスを感じている部分はあると思う。でもサッカーをすれば雰囲気や様子はわかる」

 

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DF 22 中澤 佑二

「(アデミウソンについて)まだチームに溶け込めていない部分も多いだろうし、話をしていない選手もいると思う。期待されているからこそマリノスというクラブに来たと思うし、その期待に応えられるかどうかは彼の頑張り次第。活躍しやすい環境を作るのはほかの日本人の役目で、早くチームに馴染めるようにサポートしたい。まだ少ししか練習をしていないけど、基本的な技術が高くて、味方を生かすプレーも得意だと思う。フィニッシュが上手いし、足元でボールを受けてターンするのも上手。背負ったときに前を向く技術がある。(齋藤)学と合いそう。でも彼任せの攻撃になってはいけない。ボールを預けてお願いします、ではダメ」

FW 39 アデミウソン

「日本は寒いし、いまは時差ボケもある。長い移動だったので疲れもあるけど、できるだけ早くコンディションを戻したい。チームメートも周りの人も自分を温かく受け入れてくれる。ファビオやラフィーニャもサポートしてくれているので、早く馴染めると思う。Jリーグはどのチームも差がないリーグだと聞いている。
自分の特徴はスピードがあって、いいポジションを取れる。あまり背は高くないけど、ペナルティエリアの中でボールを受けられる。スピードを生かしたプレーをしたい。自分としては中盤から前のポジションならどこでもやれる。1トップでも2列目でもできる。あとは監督が見て決めることだけど、個人的にはセカンドFWの役割がやりやすい。自分のアイドルはロナウド。
もし監督が自分を試合に連れて行ったら、90分できればいいなという感覚。ある程度できるという手ごたえがある。お互いを知らないといけないけど、チームメートのクオリティーが高いことはわかった。自分の得意としているプレーはゴール。FWとして練習してきた中で求められたのがゴールであり、フィニッシュ。ワンツーで受けるのが好きだし得意な形」

MF 11 齋藤 学

「(アデミウソンについて)上手いし、速い。コミュニケーションをとっていけば、監督が求める縦に速い攻撃ができると思う。一人でもできるタイプかもしれないけど、自分がアデに合わせていければもっと大きな力になる。でも、まだ本調子じゃない。本気を出したらもっとすごいと思う。近くにいることを意識するけど横並びではなく段差をつける。自分とアデで前をやればスピードも出るだろうし、自分もアデも点を取れそうな気がする」

 

 

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