「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「マリノスで出られなければ五輪代表に選ばれても自信を持ってプレーできない」(喜田)・「良い距離感を保ちながらプレーできている」(三門)+伊藤他 [清水戦前コメント] -2,007文字-

【試合に向けて】
エリク・モンバエルツ監督

「(初勝利の鳥栖戦について)勝てばみんなが嬉しいもの。勝って雰囲気が良くなるのはどのチームでも同じこと。ただ、もともと雰囲気は悪くなかった。良い準備ができていたので、それを証明する意味で結果が必要だった。
鳥栖戦では得点シーン以外にもいくつか良い攻撃ができていた。後半は鳥栖のフィジカルが落ちてきて、我々のパスをつなぐ攻撃が成果を得られる展開になってきた。基本的には両SBが同時に上がらず、ワンサイドが上がったらワンサイドは残る形でやっている。ただ、ゴールシーンは下平も高い位置を取っていた。鳥栖は中央を固めていたので両サイドが高い位置を取っていたということ。そのときはほかの選手がリスク管理をしていた。鳥栖のカウンターに多くのチームが苦しめられているが、チームとして良い守備ができた。
(次のナビスコカップについて)出場機会のない選手に試合経験を積ませることも重要だが、一週間ずつの試合のリズムを保つことも重要。今回はそちらに重点を置きたい。前回のナビスコカップは中3日で試合が続いていたので、今回とは状況が異なる。
(清水について)Jリーグは力の拮抗したチームが多い。清水というチームは鳥栖や川崎フロンターレほどハッキリとした特徴を持っていないチームで、その両チームの間のようなプレーをしてくる。もちろん相手をリスペクトする気持ちを持っているが、今回の試合で大事なのは我々のプレーに集中すること。それに取り組んでいきたい」

MF 28 喜田 拓也

「右ひざの痛みはゼロではないけど、試合ができないほど痛いわけではない。鳥栖戦で途中出場できて、やっとスタートラインに立てた気がする。チームとしても同じタイミングで初めて勝つことができた。これから自分もチームも積み上げていかないといけない。けがから復帰して、全体練習に合流して3日くらいでメンバーに入れてもらった。それで試合に使ってもらえたということで、監督がしっかり見てくれているのを感じるし、その期待に応えたかった。何よりチームとしても1勝が必要だったのでよかった。でも途中出場は流れに入り込むのが難しいとあらためて感じた。プレーとしては反省しないといけない部分が多い。でもネガティブに考えるのではなくポジティブに捉えたい。いつまでもお客さんではいられないので、自分自身も自覚をもってやっていく。ナビスコカップの清水戦はどんなメンバーになるかわからないけど、ピッチに立つ者としての責任を感じながらプレーする。(五輪代表について)もちろん悔しい気持ちはある。だから意識的に試合を見たり、情報を集めたりしている。悔しい気持ちをエネルギーに変えている。マリノスで試合に出られなければ五輪代表に選ばれても自信を持ってプレーできない。まずはチームで結果を出したい」

 

 

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DF 4 栗原 勇蔵

「この前の仙台戦を引き分けで終わっていれば問題なかったけど、あの試合を0-1で落とすあたりがチームの総合力の低さだと思う。ナビスコカップの予選は2敗したら勝ち上がるのが難しくなる。それに今回の試合に負けると、この前リーグ戦で初勝利を挙げた意味が薄れてしまうし、勢いが途切れてしまう。サッカーはメンタルだから、うまくいっていれば体が動くし、結果が出ないと動かなくなる。勝ち続けて勢いをつけたい」

MF 11 齋藤 学

「チームとして前に人数をかけることができるようになってきた。コンビネーションや前の選手の連係も増えてきたと思う。あとはボールを奪う位置をどれだけ高くできるか。いまはボールを奪う位置が低いので攻撃に出るときには相手も人数が揃っている。早めの攻撃で自分とアデ(アデミウソン)の二人が相手2~3人と対峙するようになれば、そのままゴールに行ける。結果は必要だけど自分に焦りはない」

MF 7 兵藤 慎剛

「個人的には三ツ沢との相性は悪くないし、この前のリーグ戦でもゴールを決めることができた。今度はナビスコカップになるけど、同じ舞台でまたゴールを決めることができたら最高だと思う。チームとしては、まずしっかりとした守備をすることが大事。その上で攻撃にどれだけ人数をかけられるか。ビルドアップから攻撃の枚数を増やしていけばチャンスも増えるし、この前のようなこぼれ球も多くなると思う」

MF 6 三門 雄大

「ファビオは競り合いに強いし、どれくらいはね返してくれるかはわかっている。それによって自分がポジションを取ることでセカンドボール争いでも優位になる。良い距離感を保ちながらプレーできている。チームとしては開幕直後よりも前へ行けていると思うし、前にアデ(アデミウソン)や(齋藤)学がいることで相手に脅威を与えているはず。リーグ戦で勝った勢いでナビスコカップも勝ちたいし、2敗したら厳しくなるので勝ちが必要」

FW 16 伊藤 翔

「清水は自分がいた頃とはメンバーが変わっている部分もある。ただ、どちらにしてもチームの中心になるのはボランチの本田拓也くん。攻守において中心なので、彼をどう抑えるか、あるいはどう攻めるかが重要になる。ウチとしてはいかにして点を取るか。仙台戦で自分がPKを外してしまって、決めていれば引き分けにできたかもしれない。でも一つのミスに浮き沈みするよりも、それを取り返すために前を向くのがあるべき姿だと思う」

 

 

 

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