「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「六反からゴールを奪って勝ちたい」 (三門)・「喜田は我々のチームにとって重要な選手」(モンバエルツ)・「大事なのは走っている内容や質」(兵藤) [仙台戦直前コメント] -2,626文字-

【試合に向けて】

エリクモンバエルツ 監督

「(柏戦での失点場面について)最初、ファビオはリスク管理のポジションを取っていたが、流れの中でワンツーがあって、前のポジションへ出ざるをえなかった。そこでボールを失ってしまった。あれはどちらかというとファビオではなくアデミウソンのミスで、その前に齋藤学がフィニッシュにリスクやイニシアチブをとることが必要だったという考え方もある。ただ、ミスは誰にでも起きるものなので仕方ない。それよりもボールを失ったあとの対応をもう少しうまくやらなければいけないかったシーズンの最初といまでは守備への切り替えとリスク管理の意識が向上している。でも、攻守の切り替えをもっと早くするトレーニングをしなければいけないと、あの場面で気づかされた。

(プレッシャーをかけるスタート地点について)まず、この前の試合では喜田とアデミウソンが前線の二人として守備をしていた。それと相手との力関係や相手の性質も関係してくる。重要なのは前の二人が良い守備をすること。それは守備を始める位置の問題ではない。仮に低い位置でも前の二人が良い守備をしなければならない。柏はボールをつないでくるチームだったが、鳥栖のようにロングボールを蹴ってくるチームもある。だから相手の性質によって戦い方は決まってくる。仙台は柏よりもう少し長いボールが増える。仙台が低い位置でブロックを作ってくるとしたら、それを崩すのは難しい。ラインの間でボールを受けて、そこから選手が絡んでのコンビネーションで崩していくことを向上させたい。フィニッシュに関しては年間を通してトレーニングで精度を上げていかなければいけない。

(喜田について)喜田は我々のチームにとって重要な選手。前節、Jリーグの中盤の選手の中で最も効果的なプレーをした選手という数値がデータとして出ている。彼はラインの間でプレーして先手を取れる。ウチではそれができる唯一の選手だ。今後、彼にはラストパスの精度などを向上させてほしい。彼に対する評価はポジティブに捉えている。

(アデミウソンについて)ベストのコンディションにはまだないと思うが徐々に良くなっている。私も彼がゴールを決めることを望んでいるし、そうすることによってチームにプラスに働くだろう。そう遠くないうちに決められるはずだ。アデミウソンは喜田よりもFWとしてのプロフィールを持っている。喜田は相手のラインの間でプレーできる選手なので、喜田と組む場合のアデミウソンは前でプレーすることになる。その二人に限らずいくつかのオプションを持っていたい。矢島もプレーできるようになってきて、彼はほかのFWとは違うクオリティーを持っている。空中戦の強さがあってパワーがある」

MF 6 三門 雄大

「右SBの場合はどれだけ攻撃参加して相手を下げられるかを意識している。前にヒョウくん(兵藤)がいて、自分がタイミング良く上がればシンプルに使ってくれる。だからこちらも走りがいがある。ファビオはいるだけで助かっている部分が多い。単純に身長が大きいし、ヘディングの競り合いは全部勝ってくれる。そういう安心があるから次のポジションを取りやすい。チームとして連勝しているタイミングなので、次も勝たなければいけない試合。仙台にはナビスコカップで負けているし、六反からゴールを奪って勝ちたい」

DF 5 ファビオ

「柏戦での途中交代は悔しかったし、そのときはなぜかわからなかった。でもチームとして何かを変えなければいけないタイミングで、それがたまたま自分だったということ。個人的な出来が悪かったとは思っていないし、ミカ(三門)とは意見交換しながらできている。自分はどちらかというと守備的な役割が多くて、だからこそ相手のカウンターに備えてリスク管理しなければいけない。仙台は一瞬の隙を突いて得点するのがうまいチーム。ナビスコカップで対戦したときも一瞬の隙を突かれて野沢からウイルソンにパスを通されてしまった。柏戦での失点も踏まえて、攻めているときも守備の意識を持たないといけない。チームとしては連勝している勢いがあるので、ホームでも勝ってその勢いをさらに大きくしたい」

MF 28 喜田 拓也

「トップ下のポジションだけど、あまり難しく考えずにシンプルにプレーすることを心がけている。まずはボランチのときと同じプレーを前のポジションでやるということ。柏戦の映像を90分見直して、客観的に振り返った。ターンして前を向けたところは手ごたえがあるし、課題として残った部分もある。課題は決定的なパスやシュートが少なかったこと。あのポジションで起用されるなら決定的な仕事が求められる。守備のスイッチ役や相手の間でボールを受けることはできた。どの試合も自分にとってはチャンスだし、アピールの場所。次の仙台戦もトップ下でできるなら、自分の仕事をやりつつゴールを狙いたい」

 

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DF 13 小林 祐三

「レイソル戦でのパフォーマンスは単純に自分に問題があった。監督はそれをしっかり見抜いていたので、いい交代だったと思う(苦笑)。自分がああやってサイドを突破されるシーンはこれまであまりなかったので、監督も不思議に思ったのか、話をする機会を設けた。あとはそれを仙台戦以降の試合に生かしたい。今週はしっかり練習できているし、右足首の状態も良くなっている。今度はしっかりとしたプレーで貢献したい」

MF 7 兵藤 慎剛

「今年からJリーグにトラッキングシステムが導入されて、選手にとって一つの“ものさし”や目安になる。前節もたまたま自分が一番走っていたということだけど、もっと大事なのは走っている内容や質だと思う。相手を困らせるプレーを増やさないと意味がないし、ゴールに結びつく走りが一番重要。ただ、個人的には走れなくなったら終わりだと思っているし、そこは自分の持ち味でもある。これからも走ったうえで、走りの質を高めたい」

MF 8 中町 公祐

「シーズンは長いので自分の中で焦りはないし、しっかりとした準備をして試合に臨みたい。チームの中でボランチができる選手は多いけど、みんなそれぞれ持ち味が違うと思う。そのあたりは監督も分かっているので、相手によっても立ち位置は変わってくる。柏戦では途中出場して逆転勝利に少しは貢献できた。柏は疲れてプレッシャーに行けていない時間帯だったので、ゲームコントロールするような働きができてよかった」

 

 

 

 

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