「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「サイドは破綻寸前だった」(小林)・「事故を起こす攻めを浦和がしていた」(中澤)・「試合前に話していたことを体現できた」(伊藤) [浦和戦後コメント] -1,357文字-

【試合を終えて】
エリク・モンバエルツ監督

「前半は我々の守備が機能して、そこから攻撃につなげて得点することができた。ただ、得点後に気を緩めてしまってゴールを許した。後半はリードしている彼らが主導権を握ってゲームを進めた。後半、彼らは引いて守ることでゲームをコントロールする狙いだった。我々はボールを持って攻撃したが、相手は我々の自陣にあるスペースを使ってきた。前半は我々の組織的な守備が機能して、後半は彼らが組織的な守備をした」

MF 11 齋藤 学

「守備の形がある程度できたけど攻撃の割合がちょっと…。守ってからのカウンターばかりではいけない。自分も含めてスピードアップしたときの技術を高めないといけない。あとは点を取ってからどうするかのところで前と後ろで中途半端になって失点してしまった。守備をやっているだけでは何にもならない。点を取ってから前半を終わらせるための形がまとまりきらなかった。アデとのポジションチェンジは指示ではなく流れの中でたまたまそうなったこと。アデは左サイドに流れたがるところがあるのででも結果的にはそれも良くなかったかもしれない。失点につながったわけではないけど、全体のバランスの中で変わった部分があったのかなと」

DF 4 栗原 勇蔵

「前半の30分くらいまではウチの思い通りのサッカーができていた。今週はハードワークする練習をする中で、前半のラスト5分くらいから少しずつできなくなってきた。奪ったあとのボールを最初のパスで相手に渡したりして、バイタルエリアも少しずつ空いてきた。そこで相手のシャドーをつかまえきれなかった。あそこで1点ならまだしも2点取られると苦しい。浦和は試合巧者なので後半は無理に点を取りに行かずに引いて守ってウチを動かしていた。後半は浦和のサッカーになってしまった」

 

 

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DF 13 小林 祐三

「なんとか最後のところで守っていたけど、自分のサイドは破綻寸前だった。ハラハラしながら守っていた。アデミウソン個人の問題というよりも、自分の前のポジションは少しやったからできる場所ではない。開幕戦の奈良輪にしてもそうだけど、相手がフロンターレや今日の浦和のような特殊になるとさらに難しい。でも破綻はしなかったと思うので前半を守り切れていれば。失点は不運もあった。こちらにとっては事故だけど、そういった事故が起きやすいシチュエーションを浦和が作り出していたことも事実だと思う」

FW 16 伊藤 翔

「ゴールはプラン通りだった。試合前に話していたことを体現できたのは間違いない。初先発は人生での初先発ではないからあまり意識していないけど、個人的には奪ってからの早い攻撃でゴールできて良かった。ただ、それを90分間続けなければいけなかった。点を取ったあとから全体的に間延びして、受けに回ってしまった」

DF 22 中澤 佑二

「2点とも事故みたいだったけど、どんな形であれ、その事故を起こす攻めを浦和がしていた。逆にウチはそれができていなかった。浦和はしっかり勝負パスを出して、それがゴールにつながらないときでも攻守の切り替えを早くしていた。ウチはいい形で1点取ったけど、そのあと全体的にプレスを緩めてしまった。いまのマリノスは前からの守備があってこそのチーム。それができないと勝てない」

 

 

 

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