「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「緊張した」(飯倉)・「ミカ(三門)と話していたのは、攻撃のときに前にどうやって人数をかけるか」(中町)・「これで強くなったわけでもない」(中澤)+齋藤・小林他 [名古屋戦後コメント] -1,943文字-

【試合を終えて】
エリク・モンバエルツ 監督

「今日は内容がとても良かった。我々は勝利に値するプレーをした。良い試合の入り方をして先制できて、アデミウソンが良いプレーをして相手が一人少ない状況になった。後半も追加点を取れて、その後もチャンスはあったが決めきれなかった。(システム変更について)一つ目の理由は何かを変えたかった。二つ目はサイドに張ってくる選手に対して前向きのプレーをしたかった。今後は二つのシステムを使い分けていきたい。これまで[3-4-2-1]のシステムの相手に対して下がりながらの守備をしていた。ただ、プレーの原則は3枚でも4枚でも変わらない」

GK 21 飯倉 大樹

「緊張した(苦笑)。スタメンは今日言われた。ナビスコとは訳が違う。自分が入ってビルドアップのところでボールを回すことは意識していた。アデが早い時間に点を取ってくれて、そのあと相手が一人少なくなる有利な展開だった。少し前にナビスコで対戦したので相手の攻撃の形もわかっていたし、大きな問題はなかった。これを11人対11人のときでもできたらいい。3バックは後ろの3枚がCB経験者だし、ウイングバックのパンゾー(小林)も守備の能力が高くて永井を抑えてくれた。勝ててよかった」

DF 22 中澤 佑二

「連敗しているチームで何かを変えないといけない状態。何かというのが人なのか、それともフォーメーションなのか。それでフォーメーションをいじった。より明確にプレッシャーをかける狙いがあった。それで守備のときは5バックになった。そのほうがわかりやすいから。[4-4-2]や[4-2-3-1]だと選手がスライドしたり、2トップの前の追い出し方とか、チームの成熟度や個々の戦術理解度が問われる。相手も[5-4-1]なので目の前の相手に勝つことを考えて、攻撃になるとウチは前にアデ、(齋藤)学、(藤本)淳吾という個人技のある選手がいた。攻撃に関しては前に早いので4バックでも5バックでも関係ない。[3-4-3]のほうが、より明確な守備になる。でも所詮1勝。相手が退場したのに押し込まれる時間帯があった。特に2点目を取ってからプレーが緩くなる選手がいたのが僕は気になる。川又のシュートが入っていたらわからない試合だった。相手が一人少ないのにプレッシャーをかけずに下がってしまった。出ている選手は90分間戦うことが必要。今後は試合中にコロコロ変わるかもしれない。カンペー(富澤)やファビオはボランチもできる。この1勝は大きいし、何かのきっかけを作るためには大きかった。でもこれで万歳というわけではないし、強くなったわけでもない」

 

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DF 13 小林 祐三

「ある程度役割がハッキリした。カンペーさん(富澤)が後ろにいたので本当にライン際を守れた。でもこれが正解だと思わない。今日に関してはそれが機能した。相手も個人の特徴を出すためにこのシステムを使っていると思う。戦術論ありきではなく個々の能力がベースにある。(永井への対応策は)まず後ろのスペースを与えないことを考えて、そうすると相手の2シャドーや川又にスペースを使われてしまう。でもあのシステムでベタッと後ろが重くなって5人でボールを回すような形も良くない。永井を引っ張る意味でも高い位置を取ったのはある。後半は一人多い状態だけどリスクゼロでやった。相手が10人になるとやらなくなる選手もいる、人間だから」

MF 11 齋藤 学

「試合の入り方が良くて、アデのゴール以外にもチャンスを作れた。これはチームとして良かったと思う。前で圧力をかけたことで相手のクリアミスを奪えて、アデの動きも見えていた。このシステムだとサイドに張っているよりも中で関わる回数が増える。それによってボールを失う場面もあったけど、中でチャンスを作れた。僕のところでスイッチになれた。相手が早い時間に退場したけど、10人になってから動きが良くなる場合もある。自分としてはもっとチャンスを作って、ゴール前に突っ込むシーンを作りたい」

MF 8 中町 公祐

「準備期間が短かった中で、ミカ(三門)と話していたのは、攻撃のときに前にどうやって人数をかけるか。そうしないとボールを持っているだけで効果的な攻撃にならない。そこに関わるための見極めと、どうやって作るか。1点目は前の二人で取ってくれて、後半は相手が一人少ない状態でのゲームだった。2点目を取れたけど、今後このシステムで戦う上での課題だと思う。守備では相手の2シャドーよりもダブルボランチに対して前向きにパワーを使った。後ろはいつもより比重を置かなくても大丈夫だった。いつも6対4で前だけど、今日は7対3で前のようなイメージでプレーした」

 

 

 

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