「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「3バックは問題ない選手が多い」(中澤) 「ボランチは二人でピッチの横幅68メートルをカバーしないといけない」(三門)+小林・下平・齋藤他 [新潟戦直前コメント] -1,673文字-

【試合に向けて】
エリク モンバエルツ 監督

「前節はゲームに勝って結果を出したことが重要。選手たちは新しいシステムへの適応能力を示してくれた。でもゾーンで守るという守備の原則は後ろが3枚でも4枚でも変わらない。[3-4-2-1]を使ってくる相手に対してプレッシャーをかけることが課題で、それまでは受け身の守備になっていた。その状況を変えたかった。これまでのシステムを続けながら前向きの守備をすることを考えていたが難しかった。これからは二つのシステムを併用していきたい。
二つのシステムに慣れてきたら試合途中で形を変えることもあると思う。あとは同じシステムでも選手を使い分けることで攻撃的か守備的かを変えられる。名古屋戦では富澤やファビオといったボランチもできる選手を3バックに置いたので、彼らはボールをつないでいける。逆にもっと守備的な選手を置くことも考えられる。それと名古屋は高さを持っているのでGKに飯倉を起用した。榎本と飯倉はキャラクターが違うので使い分けていく。
新潟は相手によってやり方を変えている。広島戦では前からプレッシャーをかけていたが、ガンバ戦ではそうではなかった。明日のゲームでも我々に何らかの方法で適応してくるはず。だから様子を見る必要がある」

MF 11 齋藤 学

「そろそろ自分に(得点の)順番が回ってきそう(笑)。最近の試合では自分が少し引いた位置でボールを受けて攻撃のスイッチを入れる役目だった。今度その仕事をアデや(藤本)淳吾くんがやってくれれば、逆に自分が相手のゴール前で勝負できるはず。個人的な調子は良いのでゴールに絡みたい。昨年と一昨年はけがばかりしていたけど、今年はここまでフル稼働できている。あとは自分がしっかり仕事をしてチームを勝たせることで成長したい」

DF 23 下平 匠

「名古屋戦で採用した3バックは、ぶっつけ本番のわりにやりにくさはなかった。でも前半のうちに相手が一人退場したので後半はまったく参考にならない。それに早い時間帯に点を取れればウチは守りながらカウンター狙いができる。新潟も最近は3バックみたいだけど、先制点を取られると難しい試合になる。いままで以上に先制点が重要になってくる。前にいる(齋藤)学との関係性は大きく変わらないので、学の良さを引き出すようなパスを出してあげたい」

 

 

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MF 6 三門 雄大

「1試合勝っただけでは3バックに変更して機能したとは言い切れない。名古屋戦は早い時間に先制できたし、前半終了間際に相手が退場して一人少ない時間も長かった。真価が問われるのは次の新潟戦になる。ボランチは二人でピッチの横幅68メートルをカバーしないといけない場面があるので大変だけど、そのぶんやりがいもある。ベンチにはほかのボランチも控えているので90分間ではなく、できるところまで飛ばしていきたい」

DF 22 中澤 佑二

「システム変更した名古屋戦で勝てたけど、その試合は本当に勝っただけ。内容が良かったわけではなく、名古屋の調子が悪かった。ただ、選手の特徴として3バックは問題ない選手が多い。練習していなくてもいままでの経験である程度はできるから、問題はその精度をどう上げていくか。連戦なので練習する時間はないし、キャンプで一度も試していないシステム。新潟はとてもハードワークしてくるチーム。自分たちがしっかりしないと勝てない」

DF 13 小林 祐三

「この前は自分の良い部分が見えやすかったと思うし、対面の相手が永井だったのも良かったと思う。緊張感があったから。だからといって自分があのシステムのあのポジションが合うと言われるのは違うと思う。自分の後ろに頼れる選手がいたのは本当に心強かった。名古屋戦ではカンペーさん(富澤)が自分のことを完璧にコントロールしてくれた。自分としてはやるべき仕事が整理されていたし、いままでの仕事量の3分の2くらいで大丈夫という感覚がある。前にいる(藤本)淳吾くんもやりやすそうだったし、これを続けて結果が出ればチームとしても自信になる」

 

 

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