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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

前線はラフィーニャとアデミウソンのセット [1st15節甲府戦プレビュー] 藤井雅彦 -1,657文字-

 

先日、ACLの未消化試合を行った浦和レッズが柏レイソルと引き分け、残り3試合ずつとなったマリノスとの勝ち点差が『10』に開いた。この結果をもってマリノスの1stステージ優勝の可能性が消えた。本稿ではしばらく昔から優勝戦線脱落と記していたが、数字上の可能性が完全に消えたということ。ここまで無敗の浦和が残り3試合を駆け抜けるか、あるいは前線に武器を持ったガンバ大阪が追い上げるか。前者の場合はとても不満だが、ステージ優勝の候補はいずれかのチームだろう。

4-3-2-1_2015 したがってこれからはモチベーションを保つ、上げるという要素も絡んでくるが、これまでの1シーズン制のラスト3試合と違うのは年間勝ち点を意識する点である。1stステージ優勝の可能性は消えたが、2位や3位に入る意味は大きい。2ndステージの成績次第ではポストシーズンに進出できる。そして2ndステージに備えるという意味でも、残り3試合は重要な意味を持つ。当たり前の話だが、消化試合にはならない。

ひとつ残念なのは、ヴァンフォーレ甲府を指揮しているはずの樋口靖洋監督がすでに職を辞していること。契約解除という発表だったが、成績不振が理由だったことに違いはない。マリノスと比較して戦力面が苦しいのはキャンプで練習試合を行った時点で目に見えていた。シーズンが開幕してからも立て直すことができなかったようだ。バレーの加入と監督交代が吉と出たのかリーグ戦3連勝を飾っているが、格下といって差し支えないだろう。

その相手からきっちり勝ち点3を奪いたい。マリノスは藤本淳吾が負傷を抱えており、今週は別メニュー調整の日もあった。アウェイ遠征には帯同しているが、先発が難しい場合は兵藤慎剛が右MFに入り、三門雄大が本職のボランチへ。前線はラフィーニャとアデミウソンのセットになる模様だ。

 

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今後に向けての準備という観点も含めて、ラフィーニャをどう先発に組み込むかは大きな課題である。ラフィーニャ自身は1トップに置けばいいが、周囲の選手をどう起用するか。今回は藤本の負傷というアクシデントが理由だが、万全の場合は誰かがスタメンから弾かれる。いまは負傷離脱している中村俊輔や栗原勇蔵、あるいは中町公祐が戻ってきた場合も同様の、あるいはラフィーニャを組み込む以上の難題になるかもしれない。エリク・モンバエルツ監督は中村について「次の試合(甲府戦)は無理だが、その次からは少しプレーできるだろう」と鹿島アントラーズ戦での復帰を示唆した。いったいどんなシステムでどのような起用法になるのだろう。

甲府3-4-2-1 甲府戦の焦点は、引いた相手をいかに崩すかの一点に尽きる。そのときにラフィーニャの存在はクローズアップされるだろうし、そこにアデミウソンや齋藤学がどう絡むのかはとても楽しみだ。好調だった藤本が出られないとすれば痛手だが、2列目に戻る兵藤にとっては正念場になる。相手選手を含めて混雑するであろう前線において経由地点になってもらいたい。

守備ではカウンターとセットプレーに細心の注意を払って無失点で終わり、どうにか1点リードして試合を終えること。それが明日の試合の目標であり、タスクとなる。

 

【この試合のキーマン】
FW 18 ラフィーニャ

 先日のナビスコカップ・モンテディオ山形戦では1トップから少し引いた位置でスタートし、攻撃の起点となるボールの受け方を見せた。安定したトラップ技術とパワー溢れるドリブルランで、チーム全体を押し上げる役割も担う。
したがってアデミウソンとの位置関係はどちらが前でも大丈夫だろう。本質的にはどちらも1トップタイプではなく、まさしく2トップFWだ。一人が引いてボールを受ける場面では、もう一人が裏を狙えばいい。ケースバイケースでポジションを取れば問題ない。
昨季終盤はけがでブラジルに帰国し、今季もここまでほとんど稼働していない。能力は間違いないが、稼働率の低さと活躍の度合いだけで見ると“期待外れ”と言うしかない。そんな評価を覆すには試合に出て結果を残すしかあるまい。

 

 

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