「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「やっとオレの家に帰ってきた」(中村)・「俊輔はチームで一番FWに対してクオリティーの高いパスを出せる選手」(アデミウソン) 他 [清水戦前コメント]<無料>

【試合に向けて】
エリク モンバエルツ 監督

「(齋藤について)メディカルスタッフと話をしなければいけないが、私としては大丈夫だと思う。メディカル的に問題がないのであれば、彼は広島戦に出ていないので次の清水戦はより長くプレーできると思う。(齋藤)学のフィジカルレベルを見ると、おそらく90分できるではないか。
(中村について)俊輔はチームにテクニックをもたらすが、これまでは一つ目のステップとして運動量を取り戻さなければいけなかった。いまはその段階。彼は6ヵ月以上も試合から遠ざかっていたので、最初から多くを求めることはできなかった。今後はこれからもう一つ上のステップに進んでいく必要がある。清水戦のあと2週間空くので、そこでしっかりトレーニングする。ボールをしっかり回し、その上で前への速い連動したプレーを求めていく。
いままではチームとして横パスが多かった。これは俊輔だけの問題ではない。他の選手は俊輔だけに頼ってはいけない。俊輔がいたとしても後ろの選手たちは自分の責任で縦パスを入れていく必要がある。俊輔がチームに戻ったことで何人かの選手はその責任を果たしていない。俊輔に任せてしまっている印象がある。それはチームにとって良くないこと。俊輔にプラスαを求めながらも、いないときと同じプレーをしなければいけない。
(中村をトップ下に置くことについて)彼はあのポジションから下がってきてはいけない。10番のポジションが低い位置に来るのは好ましくなく、より高い位置でチームの攻撃をスピードアップさせてほしい。(中村)俊輔はインテリジェンスのあるプレーヤーなので相手のラインの間でプレーすることができる。ボランチのときはピルロのように長いボールを前に出してもらいたかったが、今度も同じように前方向にプレーしなければいけない。
(三門について)三門は速いプレーのところでチームにパスコースを作れる存在だ。でも、いまはチームとして横パスが増えていて、彼がパスコースを作りにくくなっている。少し前は、彼は我々のスピードあるプレーにあのポジションの選手として適応していた。いまは、彼が自分のクオリティーを失っている。もちろん選手のプレーには波があり、彼のコンディションの影響もあるが、おそらくチームとしての問題が大きい。
(清水について)彼らは高い位置からプレスをかけてくる。プレッシングをかわすことができれば、前回の対戦のように相手を苦しめることができるだろう。そして得点を決めるチームだ。個人のクオリティーを持っているので、そこでリスク管理が大事になる。危険なのは攻守の切り替えのときで、相手はボールを奪ってから素早く前へ出てくる。我々のDFはリスク管理をして背後のスペースを消さなければならない」

MF 10 中村 俊輔

「暑くても楽しくできれば大丈夫。やっとオレの家に帰ってきた。前にいるアデ(アデミウソン)と(齋藤)学と(藤本)淳吾と、あとはダブルボランチとの距離感を大切にしながら、相手の陣形を見つつ決定的なパスを出すのが自分の役目。今年は先発では一度もやっていないのでどうなるか自分でもわからない(苦笑)。いろいろな監督がいて、それに合わせるのも選手の能力。いい印象を持ってもらえるように頑張りたい。マリノスにはアデやラフィ(ラフィーニャ)といったいい選手がいるし、それを自分がうまく使うことで勝利が手に入る。それは自分自身のアピールにもなる。攻撃と勝利の方程式みたいなものを作りたい」

MF 6 三門 雄大

「ボランチに入る自分とヒョウくん(兵藤)がどれだけ前にボールをつけられるかが鍵を握っている。あまり前にボールを出せずにシュンさん(中村)が焦れて下がってくる展開だと意味がない。夏だし、暑いのでボールを失いたくないけど、出せる場面では積極的に縦パスを狙ってシュンさんやアデ(アデミウソン)に前でプレーしてもらいたい。そういうパスを出していれば(齋藤)学と(藤本)淳吾さんのところも空いてくるはず」

DF 23 下平 匠

「清水は前線が高い位置からボールを追ってくる。自分たち最終ラインの選手にはプレッシャーが来ると思うので、そこをかわせるかどうかが最初のポイント。そこで相手の網にかかってしまうとシュンさん(中村)やアデ(アデミウソン)が生きない展開になってしまう。場合によって中盤を飛ばすようなボールで前線の選手を使うことも必要だし、左は自分と(齋藤)学でうまく打開したい。あとは守備のときのリスク管理をしっかりしたい」

MF 11 齋藤 学

「自分のコンディションは大丈夫。広島戦があった土曜日から全体練習に合流しているので、次の清水戦に出る準備はしっかりできている。2ndステージはゴールを意識してプレーしているけど、まずは90分の中で試合に多く絡むことが大前提。その結果としてチャンスにも絡めると思うし、実際にチャンスの数は去年よりも多い。あとはそこを決められるかどうか。試合に出る以上は責任を持ってプレーしたい。ガンバ戦と自分が出ていない広島戦はボールを奪ったあとにゆっくりし過ぎる場面が多かった。勝っていた頃は速い攻撃と時間をかける場面の使い分けができていたので、それがポイントになる」

FW 39 アデミウソン

「いままで(中村)俊輔とは近い位置でプレーしてこなかった。明日の試合では近い距離でプレーできると思う。俊輔はチームで一番FWに対してクオリティーの高いパスを出せる選手なので、自分にゴールチャンスが増えるという意味で楽しみ。なるべく前でプレーしたいけど、ボールに触れないと焦れてしまうので下がるときもある。どこでプレーするかはゲームの状況にもよるけど、なるべく相手ゴール前でプレーしたいと思っている」

MF 25 藤本 淳吾

「広島戦ではチームとしても自分個人としても足りなかった。前でチャンスになりそうな場面での自分自身の力のなさを痛感した。何もなさそうな場面をチャンスに変えるとか、チャンスをゴールに変えるのは個人のクオリティーにかかっている部分も大きい。守備はチームとしてやらなければいけないけど、攻撃は個々にかかる比重も大きい。エスパ戦では違いを生み出すようなプレーで、チームの勝利に貢献したい」

MF 8 中町 公祐

「8試合勝ちなしの状況で、次はどうにか結果を出さなければいけない。いまは2ndステージ16位という順位で、年間順位も落ちてしまった。このままだと何もないシーズンになってしまうし、マリノスはそれではいけないチーム。勝たなければいけないし、結果を残さなければいけないチームだと思う。最近は良さを出せていない試合が多いので、まずはチームとして何をすべきかを取り戻したい。アグレッシブに戦うことが大前提になる」

 

 

 

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