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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

8月の月間MVPの齋藤学は復帰、中村俊輔も問題ない。アデミウソンは相変わらず好調を維持 [2nd10節新潟戦プレビュー] 藤井雅彦 -1,942文字-

大雨の影響で中断→中止→試合途中からの再試合が決定した天皇杯2回戦・MIOびわこ滋賀戦で中町公祐が右ひざを負傷。右ひざ内側側副じん帯損傷で全治6週間見込みと診断された。1stステージ後半もチームの4連勝に貢献しながら、その後に左太もも裏肉離れで離脱を余儀なくされた。状況は酷似しており、今回もリーグ戦4連勝の陰の立役者だったのに、アクシデントで再び戦線離脱した。

4-3-2-1_2015 中町不在の影響は思いのほか大きいのではないか。エリク・モンバエルツ監督は「これまでもあまり固定したメンバーではなかった。三門や喜田、兵藤のようなポリバレントな選手もいる。だから不在が大きな影響を与えることはない」と中町離脱による戦力ダウンを否定したが、選手にはそれぞれ個性がある。中町には三門や喜田にはない特徴がある。

その一つが、中盤での競り合いの強さだ。特に空中戦の強さは特筆もので、身長174cmという数字では語れない強さがある。ボールの落下地点を読む眼があり、最高到達点で充てる技術を持つ。何よりも接触プレーを恐れない勇気と闘争心が備わっている。ハイボールの争いで背番号8が先にボールに触れるシーンは幾度となく見てきた。こうした小さな局地戦が勝敗を分ける理由になる。

 

 

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新潟4-4-2 幸いなのはアルビレックス新潟がそれほどロングボールを多用するチームではないこと。特徴はチーム全体のアグレッシブさだが、ポイントはどの位置から守備をスタートしてくるかだろう。直近の試合(ナビスコカップ準々決勝)を見ると対戦相手が浦和レッズという特殊なチームだったため、全体的にマンツーマン気味で対応していた。マリノスのように比較的オーソドックスな陣形のチームに対しては違う。前からプレスに走ってくる可能性もあるが、[4-4-2]でブロックを敷いて対応する場合もある。

そういった相手の出方を見極めた上で、マリノスは前向きに戦いたい。依然としてラフィーニャは不在だが、1トップの伊藤翔は浦和戦で抜群のパフォーマンスを見せた。2列目の面々も多士済々で、8月の月間MVPに選出された齋藤学は右太ももの打撲から復帰し、天皇杯を左ふくらはぎ痛で欠場した中村俊輔も問題ない。アデミウソンは相変わらず好調を維持している。

さらにベンチには仲川輝人が控える。天皇杯でチームを救う活躍を見せたのは記憶に新しいところ。持ち前のスピードと相手の背後を突くセンスはJ1レベルでどこまで通用するか。未知数ではあるが期待値は高い。さらに特別指定選手の富樫敬真も遠征に帯同する模様で、モンバエルツ監督は「攻撃面のアグレッシブさとゴール前でシュートを打とうとする意識」を評価している。彼らが出場するのは前線の圧力を強めたい場面だろう。若い力の躍動を楽しみにしたい。

チームとしては崖っぷちの戦いが続く。負ければ今シーズンのリーグ戦はほぼ終了で、勝ち続けてようやく道が拓かれる。決して簡単なことではなく、07年を最後に勝利のないアウェイの新潟戦は難しい試合になるだろう。冒頭で述べた中町の離脱は痛手で、左ふくらはぎ痛の兵藤慎剛もまだベンチ入りできない。相変わらず選手の入れ替わりが多く、安定しない時期を過ごしている。

しかし、困難を乗り越えて初めてこそ何かを得られる。苦手を克服し、次節・FC東京とのホーム戦の価値を高めてもらいたい。

 

【この試合のキーマン】
FW 16 伊藤 翔

前節・浦和戦でのパフォーマンスは圧巻だった。足りなかったのはゴールだけ。鋭い動き出しからボールを引き出し、巧みなポストプレーで相手をいなす。前を向けば鋭利なラストパスを繰り出し、ヘディングの強さも際立っていた。
このレベルのプレーを毎試合続けられるならば安心して1トップを任せられる。ラフィーニャ不在もまったく気にならない。浦和戦での彼の姿は、対戦相手や周囲の好調ぶりに後押しされたものなのか、それともワンランク上の選手に変貌したのか。
そういった意味で新潟戦でのプレーぶりが気になるところ。前線に埋没してしまえばチームの攻撃も立ち行かないだろう。個人だけでなく、チームにとっても重要な90分間だ。

 

 

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