「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「アキ(秋元)はライバルであり戦友」(飯倉)・「湘南はとにかく走る。負けないように走る」(三門)「テレビの中に自分がいるのは不思議」(富樫)+喜田・アデミウソン他 [湘南戦前コメント]<無料>

【試合に向けて】

FW 37 富樫 敬真

「ゴールを決めて、お世話になった人たちが喜んでくれたことが、自分に とって一番嬉しかった。いままで普通に見ていたテレビの中に自分がいるのは不思議な感覚だった。でも、より気持ちを引き締めてやっていかないと、この世界 は厳しいので一瞬で消えてしまう。これからが本当の勝負だと思ってプレーしたい。いまはチームに継続的に帯同するのが3週目になるけど、あまり余計なこと は考えずシンプルにチームの役に立ちたい」

エリク モンバエルツ 監督

「(富樫について)FC東京戦での途中起用に迷いはなかった。ゴールがその証拠だと思う。欧州のコーチは日本人コーチ以上に若い選手を使うことに迷いがないと思う。彼は試合のスタートからでも使えるが、まだ若い選手が能力を見せただけ。ここで慌てず、段階を踏むことが大事。テル(仲川)もそうだが、個人の能力に長けている。ただ、我々のプレーモデルを理解し、チームに馴染む時間が必要だ。いまは彼らの能力で試合に出ている段階に過ぎない。
湘南はフィジカルの強さを前面に押し出しているのが特徴。90分間通して相手にプレッシャーをかけてくる。ただ、それが機能しなかったときは我々が攻撃するスペースを残している。それぞれのチームがプレーモデルを持っていて、彼らは新潟以上にフィジカルを前面に押し出している。我々とは別のやり方をしている。湘南がプレスをかけてくるのはわかっているので、その湘南の挑戦を受けて立つのが我々にとっての挑戦になる。
試合に臨むビジョンは変わらない。システムも変えないし、我々のプレースタイルを出すだけ。ホームでもアウェイでも同じだ。変わるのは対戦相手の特徴。明日のゲームはFC東京戦とはまったく違う内容になる。反対だ。相手のプレーにうまく対応しなければいけない。湘南の特徴をコントロールできればゲームをコントロールできるだろう。Jリーグの上位にいる多くのチームが湘南に苦しめられてきた。川崎や柏や鹿島がそうだった。
湘南が前からプレスをかけてくることに大きな心配はしていない。前に出てくる湘南と、下がって守るFC東京と、どちらが難しいという問題ではない。それぞれに長所と短所があるということ。プレスをかけてくる湘南は背後にスペースがあるし、下がるFC東京ならボールを持てる。湘南に関しては、最初のプレッシングをかわせれば有効に使えるスペースがある。大事なのはその相手に対してしっかり準備することだ。相手は我々にプレッシャーをかけて時間を与えないようにするだろうが、それに対して早いパス回しと連動したコンビネーションで崩していく」

FW 39 アデミウソン

「右サイドは自分にとって一番やりたいポジションではないけど、いまはチームをサポートできている実感がある。立ち止まっていると相手にマークされてしまうので、なるべく同じ場所にいないことを心がけている。あとは状況や時間帯によって自分がどこにいたら相手は困るかを考えている。湘南戦で大事なのは、まずボールを失わないこと。慌ててリスクを冒すのではなく、自信を持ってフィニッシュまで持っていきたい」

GK 21 飯倉 大樹

「アキ(秋元陽太)とはユースとトップチームでずっと一緒にプレーしてきた。ライバルであり、戦友。でもGKはどのチームでも一人しか出場することができない。アキは湘南ベルマーレというチームで、いまのポジションを勝ち取ったということ。決して上から目線ではなく、それは自分にとってすごく嬉しいこと。嬉しいとしか表現ができない。ピッチ上で対戦するのは初めてなので、自分はすごく楽しみにしている」

MF 6 三門 雄大

「湘南はとにかく走る印象。ボールを奪ってから前へ出てくるスピードがあって、そこにかけてくる人数がとても多い。油断しているとあっという間に自分たちのゴール前にボールを運ばれてしまうので注意が必要。試合の中でボールを失うことは必ずある。その場所とタイミングが重要になる。相手ゴール前とハーフウェーライン付近では話が違ってくる。それから単純に走り負けないことも重要で、自分の特徴でもあるので負けないように走る」

MF 11 齋藤 学

「1stステージの対戦ではウチが良いゲームをしたと思う。でも力の差はそんなにない。湘南は湘南のスタイルを貫くので、この対戦ではどちらかの特徴が出るようなゲームになることが多い。今回もウチのゲームにしたい。ウチとしては勝ち続けないと上位に行けない。監督は攻守の切り替えのことをよく言っているし、いまはそれを理解して練習と試合ができている。個人的にはフィニッシュの局面でもっとやらなければいけないことがある」

MF 28 喜田 拓也

「湘南はアグレッシブなチーム。でも、そこは自分たちの強みでもあるので、負けたくない。そこで勝てれば結果もついてくると思う。個人的には初ゴールがほしい気持ちは持っている。自分の仕事をしっかりこなしつつ、狙える場面では積極的に狙いたい。五輪代表の選手たちで切磋琢磨できるのはいいこと。J3の結果を危機感に変えて努力しなければいけない。チームとして同じ方向を見て勝ち続ければ順位も上がっていくはず」

 

 

 

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ