「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「マルキが『今日はハットトリックだね』と言ってきて・・・」(齋藤)・「今日は学さまさまです」(中澤) +俊輔・中町・小野他 /札幌戦後インタビュー

 

【voice of players(札幌戦を終えて) FW 11 齋藤 学

ゴールの感覚を忘れていた

――まずは1点目を振り返って

「(栗原)勇蔵くんからいい形でボールが来た。シュートかクロスかわからないけど、いいボールをくれた。自分は決めるだけだった」

――次に2点目は?

「2点目はヒョウくん(兵藤)とのワンツーからバイタルエリアを突けた。そこを突くのはスカウティングの段階から話していたことなので、実際にできてよかった。ああいう形のシュートは練習からやっている」

――なんと約4ヵ月ぶりのゴール!

「(感覚を)忘れてましたよ(苦笑)。長かった。ゴールだけが仕事ではないけど、目に見える結果がほしかった。何も考えないほうが入る。駆け引きとかいろいろ考えると入らないから」

――ハットトリックのチャンスもあった

「今日はあと2点くらい決めるチャンスがあった。試合前、マルキが『今日はハットトリックだね』と言ってきて、いままでずっと点を取っていなかったのになんだろうと思っていた(笑)。そうしたら実際にそのチャンスがあったんだけど、結局決められなかった。今度は3点目も決めたい。2点取ったけど、もっと決めたいという気持ちのほうが強い」

――次はついに最終節だが

「まだACLのチャンスは残っている。最終戦はチーム一丸となって戦って勝つだけ。鳥栖には負けられない。鳥栖とは去年J2で戦っていたし、そのチームが3位というのはあってはいけない」

 

樋口 靖洋 監督

「目標であるACLへの可能性が残るのか残らないのか。名古屋と浦和が勝ってしまったら、あるいは引き分けてしまったら我々の可能性がなくなってしまうという状況だった。ゲームの前にその2チームが負けたという情報を聞いていたが、その結果いかんに関わらず、今日の我々はチャレンジをしようと選手に話して臨んだ。選手たちもモチベーションを高めてくれたと思う。内容は、札幌がホーム最終戦ということで非常に難しいゲームになった。一番のポイントはウチがボールを握る時間が長くなるだろうということ。その中でいかに攻撃をするかだった。例えばクロスを入れた後、スルーパスを入れた後、あるいはドリブルで仕掛けた後。そのときにもう一度プレッシャーを仕掛けてボールを再び奪えるかどうか。そうすることで相手にやらせない、不用意なカウンターを受けない、そういったことをやろうということも選手には話した。この点に関しては選手はとてもよくやってくれたと思う。二次攻撃、三次攻撃と厚みのある攻撃が作れた。欲を言えばペナルティエリア近くまで下がっている相手を崩すために、もう少しワンタッチのスルーパスであるとか、際どいクロスであるとか、そういうものがあればもっとチャンスが作れたと思う。ただ、最終節にACLへの望みを持って戦えるというシチュエーションを作ってくれた選手達に感謝したい。何が起きるか分からないから、そのためには僕らも勝つということに向けてしっかりと準備したい」

FW 10 小野 裕二

「(チャンスもあったが)そこを決められないとスタメンで使ってもらえない。今日はマルキにアクシデントがあって出番になったけど、ああいうチャンスを決めないと最初から使ってもらえないと思う。まだシーズンは終わっていないけど、今季のチームの中で自分が決めていればもっと上の順位にいたはず。途中からでも使ってもらったときに結果を残さないといけない」

MF 7 兵藤 慎剛

「相手の間、間でボールをつないでいけたし、センタリングにもニアでフリーになれる場面がいくつかあった。そこは相手のマーキングの問題もあったけど、そこでボールを受けられるとリズムが出る。イメージ通りにシュートまで行けた場面もいくつかあったし、(齋藤)学は久しぶりだけどよく決めてくれたと思う。でも自分も点を取りたかった。最近は高い位置で使ってもらっているので点を取ってアピールしたかった」

MF 8 中町 公祐

「前半は相手も当然頑張るから、そんな簡単に崩せないのは分かっていた。でも相手のプレッシャーをそんなに感じていなかったし、横にしっかりつなぐことはできていた。そういう展開は問題ないと思っていたし、シュンさん(中村)ともやりながらそういう話をしていた。もちろん後半のほうがセカンドボールを拾えてラクだったけど、前半からリズムが悪かったわけではない。いい流れのまま前半の途中と後半に点を取れたということ」

MF 25 中村 俊輔

「(中村)学はよく決めた。ああいうところで決められないとずるずる行ってしまうから。学はあんまりシュートがうまくないから、シュート練習をしていた成果が出てよかった。あとはもうちょっとロングシュートを狙っていかないといけない。自分もしっかり枠に飛ばさないといけないし、マチ(中町)なんかが吹かすシーンもあった。後半はセカンドボールも拾えているからいいけど、前半はもうちょっと狙っていきたかった」

DF 22 中澤 佑二

「何よりもメモリアルゲームを勝って飾れてよかった。今日は(齋藤)学さまさまです。自分はシュン(中村)がすごくいいCKを蹴ってくれたのに決めることができなかった。本当に申し訳ない。だからゴールは401試合目で決めたい。400試合だけど自分はまだまだできると思っているし、ずっと居座ってやろうと思っている(笑)。おじさんパワーでこれからも頑張る」

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