「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「15分だけのゲームだと思って最初から飛ばした」(中澤)・「ヘディングで決めたのはプロになってから初めて(笑)」(アデミウソン)「もちろん緊張した」(奈良輪) [びわこ戦後コメント]

【試合を終えて】
エリク モンバエルツ 監督

「試合のスタートから力を発揮した選手たちを称えたい。私自身、こういう特殊なゲームは初めて。すべてがいつもと違うゲームだった。そういう中でどういったウォーミングアップをするかも問題で、そこはフィジカルコーチの篠田がリードしてくれた。メンタル的にもいい準備ができたと思う。今週の練習では、相手を崩すために相手の守備を中に寄せることを意識していた。実際、サイドからのクロスで点を取った。今日は特に両サイドの選手のプレーが良くて、特にアデミウソンはファーストタッチで相手をかわすプレーで違いを見せた」

FW 16 伊藤 翔

「セットプレー以外に失点する要素はあまりなかったと思う。天皇杯は一発勝負の大会で、毎年のようにどこかの会場でジャイアントキリングが起きている。でも今回は一定の時間を挟んで二度対戦しているので、番狂わせが起きる可能性は低くなったと思う。試合の入り方が良かったし、みんなが集中していた。疲労を残さないという意味でもできることなら15分で試合を終わらせたかったけど、相手もいることなので簡単にはいかない。短い時間の中で相手がガムシャラにプレーするのはわかっていたし、延長戦に入ったことも想定内だった。まずチームとしてはバランスを崩さないことが大事だった。延長戦に入っても慌てずプレーして、アデ(アデミウソン)が決めてくれた。自分のゴールはアデが鋭いターンからスペースにいいボールを出してくれた。相手のGKが出てきたらループで狙おうと思ったけど、あまり出てこなかったので足に合わせた」

 

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GK 21 飯倉 大樹

「ピッチでウォーミングアップできなかったのは初めての経験。こういった特殊なシチュエーションで試合をするのはなかなかないこと。そして天皇杯はとにかく勝つことが大事。サッカーは相手ありきのスポーツだし、JFLの相手だからといって手を抜いて勝てるわけではない。できれば15分で決めたかったけど、延長戦やPKも頭に入れて試合に臨んだ。結果的に延長前半に2点取れてラクになったし、とにかく勝って次に進めたことがよかったと思う」

DF 24 奈良輪 雄太

「個人的には特殊なゲームというよりも久しぶりのゲームだった。もちろん緊張した(笑)。一昨年も昨年も続けて試合に出ているときも緊張していたし、それが当たり前だと思ってリズムを作っている。そう割り切って試合に入っているし、だから緊張したことはあまり関係ない。今週の練習では中に人を集めてクロスを入れることを狙っていた。右足からニアサイドで左足ならファーサイドを狙う。アシストした場面以外にもいいクロスが何本かあったと思うし、そこに関してはまずまずだった。久しぶりのゲームだったから正直15分で終わってほしくない気持ちもあった(笑)。もうちょっとピッチに立っていたかった。延長戦になって、あと30分プレーすることが確定して、その前半に点が入ってよかった。久しぶりにサッカーができて楽しかった」

FW 39 アデミウソン

「いつもとは違う試合で簡単にはいかないと思っていた。15分で試合を決めたかったけど、延長戦に入ってもトライを続けた結果、勝利を手にできた。こういった試合の経験は自分自身ないし、見たこともなかった。ゴールシーンは、奈良輪がボールを持った瞬間、右足でクロスを上げるかと思ったけど一度切り返して左足でボールを入れた。それに対してうまく動き直して合わせることができたと思う。ヘディングで決めたのはプロになってから初めて(笑)。ブラジル人のDFは大きいし、一度あったヘディングのゴールはオフサイドで取り消しになってしまった(苦笑)」

DF 22 中澤 佑二

「僕は15分だけのゲームだと思って最初から飛ばした。延長戦もあるということを考えてプレーすると相手の勢いに負けてしまう。結果として15分で決着をつけられなかったけど、いい形で延長戦に入れたと思う。アデ(アデミウソン)とテル(仲川)のところはドリブルで勝負できたので、そこで相手は下がらざるをえなかったと思う。(藤本)淳吾も気を利かせてくれたし、今日は彼の良さが出たと思う。再開試合は初めての経験。ピッチでウォーミングアップできないのは変な感じがしたけど、相手も同じ条件。むしろ相手は初めて使うグラウンドだったと思う。ウチとしてはいつも使っているピッチなので大きな問題はなかった」

 

 

 

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