「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ファビオ4.5「彼にしかできないヘディングシュート」・アデミウソン4.5「試合開始からフルスロットル」・栗原-「アデミウソンが大久保と口論した場面でファインプレー」[川崎戦採点&短評] <無料>

【採点&短評】
※5が最高で1が最低。採点は0.5刻み。

GK 21 飯倉 大樹「3.5」

守護神の力でどうにかしなければいけない状況はほぼ皆無。それでも安定したクロス対応とポジショニングでピンチを未然に防いだ。

DF 13 小林 祐三「4」

「守備に関しては個人的にはほぼ完璧」。そのコメントにはこちらも頷くしかない。対面した中野嘉大を完封し、エリア内でのカバーリングやシュートブロックのタイミングもパーフェクト。

DF 22 中澤 佑二「4」

攻撃に精度というものさしがあるとすれば、守備にあってもいいはず。ほんのわずかなポジショニングや一歩目のタイミングが大きな違いを生む。守備で違いを生み出せる稀有な存在だ。

DF 5 ファビオ「4.5」

盤石の守備に加えて、彼にしかできないヘディングシュートでこの試合唯一のゴールを生み出す。ファーサイドから高さを生かして叩くよりもよっぽど難しい体勢でのシュートだった。

DF 23 下平 匠「3.5」

押し込まれる展開でも大きな破綻なく90分を終えた。それよりも後半に入ってからチャンスと見るや高い位置まで駆け上がり、攻撃にも厚み加える役割を果たした。

MF 28 喜田 拓也「3」

守備に関しては及第点以上の出来と言っていいだろう。ただしマイボールの仕事量は今一つ。成長が見込める年齢だけに、これで満足してもらっては困る。

MF 6 三門 雄大「3」

喜田同様にポゼッション時の貢献が足りない。どちらかといえば不向きな仕事を求めているのは百も承知だが、いまのままではチームとしての成長が期待できない。

MF 39 アデミウソン「4.5」

試合開始からフルスロットルで攻守に多大な貢献を果たした。攻めては単独カウンターで相手を苦しめ、チーム全体を押し上げる役割。守っても懸命にボールを追いかけ、持ち前のボディバランスの良さでボールを絡め取った。

MF 10 中村 俊輔「4」

ファビオにピタリと合わせたFKについては見てのとおりである。それよりも守備で体を投げ出し、スライディングを敢行する姿は感動的ですらあった。

MF 11 齋藤 学「3.5」

アデミウソンと同じような働きを見せたが、彼のクオリティと比較したときにやや軽量感があるのは否めない。少ない人数でのカウンターで決定的な仕事をしたかった。

FW 16 伊藤 翔「4」

シーズン終盤にもかかわらず、オールマイティにチームのためにこれだけ働けるFWはそうそういない。ゴールこそないが、いまのチームの1トップは彼にしか務められない。

MF 7 兵藤 慎剛「3」

三門と交代してボランチに。もはや1点のリードで逃げ切るしかない時間帯で、大味な仕事は求められていなかった。この試合でも堅実な仕事ぶり。

DF 4 栗原 勇蔵「-」

最終ラインに入って5バックを形成。アデミウソンが大久保嘉人と口論した場面では、自慢のフィジカルを生かしてアデミウソンの行く手を阻んだ。ファインプレーである。

MF 25 藤本 淳吾「-」

テクニックを生かせる局面ではなかったが、あの場面で安心して任せられるのは年齢と経験があるから。若いだけがサッカー選手のすべてではない。

監督 エリク・モンバエルツ「3.5」

理想とする展開ではないが、それでも勝ち点3奪取が最優先である。時折見せるリアリストぶりは、日本人のそれとは一線を画している。

 

 

 

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