「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

喜田離脱。この練習試合はゲームフィジカルと試合勘の維持だけが目的ではなくなった [練習試合:FC東京戦プレビュー](藤井雅彦) -1,674文字-

今週末はリーグ戦も天皇杯も組まれていない。そのためマリノスはFC東京と練習試合を行って調整する。会場はマリノスタウンではなく小平グラウンドで、今回はマリノスが相手のホームに足を運ぶ格好である。

試合は45分×2本の90分ゲームが予定されているという。狙いと位置付けについてエリク・モンバエルツ監督は「試合のリズムとフィジカルをキープしたい。特に明日は普段試合に出ていない選手が出場時間を確保することが大事。試合に出ているメンバーもプレーするが、試合に出ていない選手にとって特に重要になる」と明かした。レギュラー組は週1回のゲームフィジカルを維持し、控え組は数少ない実戦で試合勘を取り戻す機会として捉えたい。

4-3-2-1_2015 そんな矢先、暗いニュースが舞い込んできた。U-22日本代表候補合宿に招集されていた喜田拓也が、29日に行われてサガン鳥栖との練習試合で左足首を負傷。試合途中にもかかわらず救急車で病院に搬送されたというのだから不安は尽きなかった。そして今日30日に川崎市市内の病院で検査した結果、左足関節ねん挫で全治6週間見込みと診断された。残念ながら残りのリーグ戦2試合の出場は絶望的に。天皇杯4回戦・ヴィッセル神戸戦に勝利して準々決勝(12月26日)に進出した場合のみ、今季の公式戦に出場できる可能性がある。常に前向きに走り続ける努力家もさすがに落胆の色を隠しきれなかった。それでも報道陣にしっかり対応するところが彼の人間性の素晴らしさである。

 

「骨に異常がなかったのは不幸中の幸い。いろいろな感情があって、簡単に言葉で言い表すことはできない。自分自身が悔しいのはもちろんだけど、期待してくれていた人や応援してくれていた人を残念な気持ちにさせてしまったことが悔しいし、情けない。気持ちを切り替えるのに時間がかかるかもしれないけど、しっかり治して、強くなって、たくましくなって帰ってきたい」

 

 

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