来季加入内定 21歳のパク・ジョンスの好パフォーマンス。熊谷は良い面と悪い面 [練習試合:FC東京戦レビュー] 藤井雅彦 —
31日、マリノスは東京都小平市にあるFC東京小平グラウンドでFC東京と練習試合を行った。45分×2本のトレーニングマッチはそれぞれ0-1、0-1というスコアで、トータル0-2で敗れた。とはいえ練習試合の結果を過剰に意識する必要はない。
主力組が出場した1本目はほぼ互角の展開ながら、ゴール前の混戦からゴールを許した。控え組主体の2本目は開始直後に与えた直接FKが壁に当たり、コースが変わってゴールネットが揺れた。ただし失点場面を除けば、チャンスを作ったシーンもいくつかあり、決して悲観する内容ではなかった。
1本目の注目は前号でも記述したように、喜田拓也の負傷によってボランチに入った熊谷アンドリューのパフォーマンスであった。コンビを組む三門雄大を高い位置に押し上げ、熊谷はアンカーの位置に入る役回りが多く、ボールタッチの回数もそれなりにあった。しかし効果的なパス供給は少なめで、見せ場は相手ディフェンスライン裏へ抜け出した齋藤学にピタリと合わせた25分のロングフィードくらい。この場面は齋藤のトラップが成功せずシュートに結びつかなかったが、40~50メートルの正確なフィードを通すのは熊谷にしかできないプレーといえる。
2本目の途中までプレーした熊谷は「もう少し距離感を意識してプレーしないといけない。今日はちょっと消化不良に終わってしまった」と納得していない様子だった。熊谷のプレーを見たエリク・モンバエルツ監督は「良かった面と足りなかった面の両方があった。良い面はパスのクオリティを発揮したこと。足りなかったのは、集中を欠いてプレーの質を下げてしまう場面があったことだ」と総括した。時間帯ごとの集中力と、それによって上下するプレー精度は今後も課題だろう。当面は1週間後の鹿島アントラーズ戦に向けての良い準備が求められる。
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