「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「いままで通用していたことが通用しなかった」(中村)・「相手をリスペクトし過ぎた」(兵藤)・「突破口がなかった」(伊藤)[鹿島戦後コメント]

【試合を終えて】
エリク・モンバエルツ 監督

「今日の試合の総括はとてもシンプルだ。我々よりも強いチームと戦ったということ。今日はあまりチャンスを作れなかった。鹿島の守備が素晴らしかった。アグレッシブでパワーがあって、強いプレスをかけてきて、それを攻略することができなかった。残念だったのは失点の仕方。彼らの強みは知っていた。ボールを失ったところからの素早い切り替えのところで失点したのは非常に残念。鹿島のフィジカルの能力は素晴らしかった。個人のスピードやアグレッシブさ、そして裏への走り出しなどが我々よりも優れていました。我々が力関係を引っくり返すことは難しかった」

MF 7 兵藤 慎剛

「相手をリスペクトし過ぎて、前からボールを追わず、ゾーンの位置が低過ぎた。鹿島はフロンターレのようにずっとボールを回しているチームではないのに、チームとしてボールの奪いどころをまったく作れなかった。前向きにボールを奪うシーンが、良いときのマリノスとくらべて少な過ぎた。自分たちで下がってセカンドボールを拾えない展開が続いたので、自分が出場してからは前から行くことを意識した。ボールを持ってからもすべて綺麗につないで崩していくのは難しい。鹿島のように前線のスペースにボールを入れてFWを走らせるようなプレーも必要だと思う」

 

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FW 16 伊藤 翔

「突破口がなかった。ホームで戦った鹿島戦と同じように完敗の内容だった。ナビスコカップ決勝を見て、あまり前から追い過ぎないほうがいいというイメージがあった。でも前半の途中からは前でボールを追って、それからは少しリズムが出た。もう少し試合の中で早く修正できたらよかった。フロンターレ戦のイメージでプレーしてしまった部分があるので、もう少し守備のゾーンを高くしてもよかった。攻撃のときもウチは苦し紛れのパスが多くて、前線で孤立している状態では難しい。相手はパスコースがいくつもあって、そのあたりで差を見せられた」

MF 10 中村 俊輔

「寄せとアプローチの早さはJリーグの中でも一番の相手だった。相手は出足のスプリントが全員速くて、ボールが来ても一歩二歩先に行っていた。そういうときにウチは何もできなかった。後ろからのビルドアップもSBからサイドMFに縦につけて、相手を背負う状態のパスしかない。前線が2トップなら裏を狙えるかもしれないけど、前と後ろで分かれてしまった。そのつなぎ目のところがネックになっている。ボールがないときの意思統一が甘かった。いままで個でなんとか行っていて、今日はそれができない相手だった。いままで通用していたことが通用しなかった。一人ひとり個々の差もあった」

 

 

 

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