「我が道を行くタイプの選手が多い中で、いままで見たことのない選手だった」(中村) ・・・マリノスを明るく照らした沖縄の太陽、比嘉祐介の契約非更新について (藤井雅彦)
25日、マリノスはDF比嘉祐介(26)と来季の契約を更新しないと発表した。比嘉は2012年に流通経済大から加入し、そのシーズンにプロデビューを飾った。2014年にはJ2の京都サンガFCに期限付き移籍して、今季から再びマリノスに復帰。2015年はリーグ戦1試合、ナビスコカップ5試合、天皇杯1試合に出場していた。
マリノスを明るく照らした沖縄の太陽が、チームを去る。
「選手生命をかけて頑張る」
シーズン開幕前、こう話してモチベーションの高さをアピールしていた。期限付き移籍先の京都ではシーズン序盤こそ先発に定着したものの、徐々に出場機会を減らしていった。そんな中でのマリノス復帰は、複数年契約最終年の比嘉にとって文字通りの“ラストチャンス”だった。
エリク・モンバエルツ監督はアグレッシブさと対人守備の強さがウリの比嘉をある程度評価していた。奈良輪雄太が負傷離脱している際は両SBのバックアッパーとしてベンチに入り、チームを声で支えた。しかし2ndステージのガンバ大阪戦で、小林祐三が出場停止なのに先発できなかったのは痛恨だった。右SBにはボランチやトップ下を務めていた三門雄大がスライド登板し、比嘉は相変わらずベンチウォーマーでしかなかった。
そうこうしているうちに奈良輪が復帰すると、いつの間にかベンチからも姿を消した。それでも練習グラウンドや日々の生活の中で笑顔を絶やさず、今年は一度も練習を休まず皆勤賞を達成している。ウォーミングアップでは列の先頭に立ってチームを引っ張り、その存在がいるだけに和やかなムードが生まれた。
比嘉の退団を最も寂しがっているチームメイトが、中村俊輔だろう。比嘉の加入以降、中村は明らかに変わった。一人では照れくさくてできないようなメディア露出を、比嘉と一緒ならば快く応じた。中村と比嘉がコラボレーションしている応援番組やサポーター向けの雑誌を目にした方も多いはずだ。
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