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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「マリノスで試合に出続けることは五輪代表メンバーに入るための説得力にもつながる」 喜田は鋼のメンタルを持っている [今季のキーマンvol.3(喜田拓也)]

 

開幕までに今季のキーマンを紹介していく不定期連載。沖縄キャンプ初日の今回は、昨シーズン大きく成長したガテン系ボランチ・喜田拓也だ。負傷者が続出した昨季開幕前の宮崎キャンプでチャンスをつかみ、開幕後は主にファーストボランチとしてエリク・モンバエルツ監督の寵愛を受けた。その一方で度重なる負傷に苦しんだシーズンでもある。人生の転機となった1年を振り返るとともに、今季に懸ける思いを激白した。

 

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ちょうど1年前、喜田拓也は悩み苦しんでいた。エリク・モンバエルツ監督が新たに就任し、始動直後は前年までのレギュラーメンバーとそのほかの選手でグループ分けされた。レギュラーチームのボランチには富澤清太郎(現・千葉)や中町公祐が入り、三門雄大や熊谷アンドリューは控え組に。喜田はというと、控え組のボランチからも溢れて「左ウイングをやっていた」(喜田)。不慣れなポジションに配置され、持ち味を出せずに消化不良の日々が続いていた。

好転のきっかけは主力選手の相次ぐ負傷離脱だった。ラフィーニャが、伊藤翔が、そして中村俊輔が異なる理由でピッチから次々といなくなり、チャンスが訪れた。当初のポジションはトップ下だったが、難しく考えすぎることなく自らのプレーを貫いた。見慣れない景色でもとにかくハードワークを続けた。すると指揮官の目に留まり、以降は主力組に名を連ねていく。

しかし、飛躍のシーズンは同時に苦労の1年でもあった。開幕前に右ひざを痛めると、その影響で開幕戦欠場を余儀なくされる。復帰してからは常時スタメンを張ったが、体調不良のため1stステージ第9節・山形戦を休むと心身のバランスを崩す。2ndステージに入ってからは練習中の脳震とうに襲われ、極め付けは五輪代表候補合宿中の左足首ねん挫で、最終盤の大切な時期を棒に振った。

02 今シーズンの始動日以降、喜田は元気にフルメニューをこなしている。それでも昨年痛めた左足首と右ひざには入念にテーピングを巻き、ケアを怠ることはない。オフの間も自主トレを欠かさなかったという。
「左足首と右ひざにテーピングを巻いているけど、プレーには影響ない。シーズン終盤はけがで休んでいたので、そのぶんオフは自主的に体を動かしていた。ずっと休むことがないように、できるだけボールを触るようにしていた」

オフの間の出来事といえば、リオ五輪最終予選メンバーから漏れるという悔しい出来事があった。先述の左足首ねん挫で事前の選考合宿に参加できなかったとはいえ、同年代の中で絶対的な存在になれていないという意味でもある。その悔しい心境を正直に話す。

「もちろん悔しい気持ちはある。でも覚悟していた部分もある。最終予選のメンバーから漏れてしまったけど、マリノスの始動にしっかり関われるというように前向きに切り替えていた。選ばれたメンバーには、自分も関わった一員として頑張ってほしいと思っている。日本が五輪本大会に出場すれば、そこで自分にもチャンスが出てくる。試合はもちろん全部見ている。日の丸を背負って戦うのは特別なことだけど、そのなかで結果を出してくれると信じている」

1年前とは立場が大きく変わり、向けられる視線も異なる。期待値はおのずと高くなり、もう一介の若手ではない。要求に応え、結果を残さなければいけない。プレッシャーもあるはずだが、喜田は鋼のメンタルを持っている。いまの状況を楽しんでいるようにも見える。

 

 

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