「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ラフィーニャ重症の霹靂、今季絶望か ・・・ [沖縄キャンプレポート(練習試合:大宮戦・ヴェルディ戦レビュー)]

練習試合:大宮アルディージャ(J1)戦

[リザルト]

日時:1月30日(土)10時30分~
場所:吉の浦公園ごさまる陸上競技場
形式:45分×2本
スコア:1-2(0-1、1-1)
得点者:1本目37分マテウス(大宮)、2本目18分富樫(横浜FM)、2本目26分岩上(大宮)

 

 まずは30日の大宮戦から。若干名の変更こそあったものの、概ね29日の練習通りの編成となった。1本目は天野純が“トップ下デビュー”を飾り、ストライカーの富樫敬真は右MFで適性を試された。腰痛で離脱している下平匠がいない間隙に、左SBには金井貢史が名乗りを上げた。金井は1本目に出場したあと2本目途中までプレー。全体数の問題とはいえ、可能性を試されていることは間違いない。

その2本目には、前日練習の時点で齋藤学が定位置の左MFにいた。しかし練習中に右足首痛に襲われ、この日は練習試合に出場せず。それでもグラウンドには姿を見せており、「焦らない」と自身に言い聞かすように別メニュー調整を行った。したがって前日の時点で右MFに入っていた和田昌士が左にスライドし、右MFには1本目に続いて富樫が入った。

 得点場面を振り返ると、チームと個人の良さが凝縮されていた。ビルドアップから高い位置に進出し、左サイドでのパス交換から崩しにかかる。中町公祐から和田、和田からラフィーニャへ。ラフィーニャがダイレクトでシュートを放ち、相手GKがこぼしたところを富樫が抜け目なくプッシュした。先日の青山学院大学との練習試合に引き続き、富樫はゴール嗅覚の鋭さをいかんなく発揮したといえる。

また、エリク・モンバエルツ監督はポジティブな材料として「勇蔵が良い状態で来ていること。45分間、守備で存在感を見せた」と名指しで褒めた。これは報道陣からの質問ではなく、指揮官自らが栗原の名前を挙げた。現在の状態に目を細め、「昨年は足首の負傷があり、良い準備ができなかった。今年は良い準備ができているので、これを続けてほしい」とコメント。昨季はファビオの台頭によってポジションを失っただけに、今季はリベンジのシーズンとなる。ひとまずは好スタートを切れたといっていいだろう。

 


 

練習試合:東京ヴェルディ(J2)戦

[リザルト]

日時:1月31日(日)10時30分~
場所:吉の浦公園ごさまる陸上競技場
対戦相手:
形式:45分×2本
スコア:0-0(0-0、0-0)
得点者:なし

 

続いて31日の東京V戦だが、この日も基本的には大宮戦と同じメンバー構成で戦った。

フィールドプレーヤーで変更があったのは右足首痛の齋藤と腰痛の下平匠が復帰したこと。これについてモンバエルツ監督は「レギュラーが復帰したのは喜ばしいこと」と実績と信頼ある選手二人の帰還に笑顔を見せた。

あるいは体調不良でチームを離脱し、大宮戦も途中出場のみだった前田直輝も東京V戦では45分間プレー。まだまだ周囲との呼吸が合わず中盤で迷子になっている印象だが、オンザボールの技術はさすがにハイレベルだ。簡単にはボールロストせず、コンディションが上がっていけば独力で相手を一枚はがすことも期待できる。今後に期待したい、というよりもやってもらわなければいけない立ち位置の選手といえる。

というのも、大宮戦で右ひざを負傷して途中交代したラフィーニャが、重症だったためである。

 

 

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