「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

仲川輝人が今季初めてフルメニュー。中澤は「今年は39歳になるシーズン。それでも走り続けるだけ」 [宮崎キャンプレポート(2日目)]

 

ラフィーニャの負傷離脱を除き、フィールドプレーヤーは開幕に向けて順調に仕上がっている。この日も午前と午後の二部練習をアクシデントなく消化し、エリク・モンバエルツ監督は「選手全員にブラボーと言いたい」と手放しで褒めていた。ゲーム形式のトレーニングではスピードと素早い切り替えを求められ、見た目以上に負荷がかかるメニューをこなしている。それでも選手たちは黙々と、そして意欲的に取り組んでいる。こんなところにも昨年1年間のベースが息づいていることが見て取れる。

一方で、フィールドプレーヤーではないポジションにちょっとした想定外のアクシデントが起きている。言わずもがな、GKである。沖縄キャンプ最終日に右太もも裏を痛めた飯倉大樹は初日から別メニュー調整中。検査直後は数週間の離脱かに思われたが、宮崎入りしてからは軽快にランニングしている。とはいえ宮崎で実戦復帰できるかどうかは微妙で、横浜に戻ってからゲーム形式に加わることになるかもしれない。

榎本哲也も左ひざの状態が芳しくない。宮崎初日こそフルメニューを消化したが、2日目のこの日は午前・午後ともにグラウンドに姿を現さず。指揮官は「キャンプなのでトレーニングの量が多く、強度も高い。少し負荷を下げるために休憩させている」と説明する。こちらは飯倉とは違って慢性的な痛みのため、練習量を調節していくしかない。痛みさえ引けばプレー可能である。しかしながら両選手とも明後日7日に予定されているアビスパ福岡との練習試合出場は難しそうだ。

負傷選手の流れで言うと、古傷の右ひざ痛が長引いていた仲川輝人が今季初めてフルメニューをこなした。午後の練習ではフィールドプレーヤー10対10のゲーム形式に加わり、軽快なステップで相手をかわす。一瞬のスピードとアジリティはさすがのレベルで、トップフォームを取り戻せば間違いなくチームの力になる。ルーキーイヤーを不完全燃焼のまま終えたアタッカーの帰還は朗報だ。

 

 

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