2016年03月04日 19時19分　
カテゴリ： 選手コメント

【試合に向けて】

エリク・モンバエルツ監督

「仙台戦の敗因はメンタルの部分が大きかった。プレー内容というよりもメンタルの部分が問題で、特に前半は力を発揮できなかった。後半のようにメンタルがしっ かりしていれば良いパフォーマンスを発揮できる。メンタルの問題というのは、自信が足りず考えるスピードが遅い状態。あとはアグレッシブさも欠けていた。 この二つが足りないと良いプレーはできない。でも仙台戦は終わったことなので、次の福岡戦に向けて良い準備をしていきたい。

　福岡は2点に1点 はセットプレーから決めているチーム。できるだけ多くのパターンの練習をしたが、すべての対策をすることはできない。相手もいままでやったことのないコン ビネーションを使ってくるだろう。できるだけ相手陣内でプレーすることがゲームに勝つポイントになる。そこから相手の裏にあるオープンスペースを見つけて 攻撃したい。前田にはサイドMFとして前へのスピードあるプレーを期待している。守備でもアグレッシブさを出してほしい。彼にはもっと期待している」

MF 10 中村 俊輔

「（井原正巳監督について）自分が新人のときに井原さんはマリノスのキャプテンであり、日本代表のキャプテンでもあった。キャプテンといえば井原さん、みたいな ところもある。それなのにオレみたいな新人に声をかけてくれて、とても優しい人だった。でもグラウンドに入ったらサッカーに対して厳しい人で、練習前後も 入念にストレッチして、プロとしての模範になる先輩だった。自分をどれだけ高められるか、一つひとつにこだわりがある人。いつか自分が現役のうちにマリノ スの監督と選手として一緒にやりたい。

自分のコンディションは100%の状態ではないけど、それ以上のものを出すメンタルでプレーしたい。勝負どころをかぎ分けてプレーすれば1試 合の中で何度かチャンスがあると思う。福岡は得点の半分くらいがセットプレーらしい。今日はその対策として練習前にミーティングをやって、練習でも何パ ターンも対策を練った。セットプレーは互いにチャンスになるし、それで勝負が決まることも多い。攻守ともに集中して、大事にしたい」

MF 11 齋藤 学

「初 めて福岡のスタジアムに行くので楽しみ。チームとしては仙台戦のようにゲームの入り方が悪いと結果が決まってしまう。しっかりゲームコントロールしなけれ ばいけない。キャンプで練習試合をやった印象では、福岡は引いて守ってくる。そのぶん自分たちでボールを持てると思うので、あとは最後の局面をどうやって 崩すか。相手のウイングバックの裏を狙っていきたいし、3バックの一角を外に出すことができればチャンスになる。

（日本代表候補選出について）いまの監督になってから初めてなので、どういうリズムで過ごすかわからない。いろいろ感じながら過ごしたい。12月はミーティングだけだったので、選ばれたことを素直に喜びたい。でも国内合宿だし、海外組を含んだメンバーではない。それに2泊3日という短い時間で、試合があるわけでもない。どこまで自分の良さをアピールできかわからないけど、監督が求めるものを吸収できるようにしたい。それにいまは代表のことは関係なく、福岡戦のことで頭がいっぱい」

DF 5 ファビオ

「開幕戦で負けたことはもちろん悔しい。でも次の試合はすぐにやってくるので頭を切り替えなければいけない。福岡の前線にはウェリントンという高さのある選手 がいる。でも福岡はロングボールばかりではなくしっかりボールをつないで攻めてくる印象もある。キャンプ中の練習試合でそういう印象を持った。でも最後の ところはウェリントンが強敵になる。大きくて強い選手と対戦するときは間合いが大事。もちろんすべての競り合いに勝つつもりで集中して戦う」

MF 8 中町 公祐

「自分の中でアビスパは特別なクラブ。自分をもう一度プロの舞台に立たせてくれたクラブで、拾ってくれたという恩もある。プレーしたのは2年間だけど、何にも変え難い2年間だった。またJ1に昇格してくれて個人的にはすごくうれしかった。でもだからといって特別なことはできない。ずっとクラブに残って昇格させた城後には男気を感じるし、移籍の道を選んだ身としては自分の物のようなことは言えない。ただ、土地柄もサポーターも大好きで、J1の舞台で対戦できるのはすごく楽しみ。あのスタジアムには良い印象しかない」

MF 25 前田 直輝

「仙台戦はベンチから見ていて、自分が出たら流れを変えてやろうという気持ちでいた。でも自分の名前が呼ばれなくて悔しい気持ちはいまも持っている。早くマリ ノスのユニフォームを着てピッチに立ちたい。去年、松本山雅でプレーして運動量や切り替えの重要性を学んだ。それは移籍したいまも変わらない。去年やって きた自信を持ってプレーしたいし、たとえミスが続いても自分を信じてプレーする。何かを起こしてやるという強い気持ちで臨みたい」

GK 21 飯倉 大樹

「仙台戦での失点はシュートがDFに 当たっていて、ブラインドもあったので難しかった。ああいう場面を止めなければいけないのはわかっている。チームとして何が足りないかと言われたら、得点 力といった単純なことではない。誰か一人に頼って点を取るわけではないし、何人かの選手が犠牲を払うことで得点が生まれると思う。逆に守備も何人も体を 張って守るから失点を防ぐことができる。チーム全体でそういった気持ちを持ってプレーしなければいけないし、連敗だけは避けなければいけない」

DF 23 下平 匠

「優勝争いを狙うのであれば開幕から連敗していたら話にならない。仙台戦は内容も結果もどちらも出なかった。福岡戦で求められるのは、まず結果。どんな内容だとしても勝ち点3を取ることに意味がある。そのためには不用意なミスを減らして、先制点を与えないこと。福岡も開幕戦で黒星スタートなので、両チームが連敗することはない。どちらかは勝つし、あるいは引き分ける。上位に進出したいなら、ウチとしては勝ち以外許されない」

FW 19 仲川 輝人

「シュ ンさん（中村）のコンディション次第だけど、最近はトップ下の位置で練習しているので、トップ下で試合に出るかもしれない。監督からは相手の最終ラインと ボランチのギャップでボールを受けることを指示されている。トップ下のポジションはあまりやったことがなくて、やったとしても自由にサイドに流れることが 多かった。個人的にはコンディションが上がっている手ごたえはある。ただ、マリノスに加入してから一度も90分間ゲームをやっていないので、体力的な不安はある」