「(カイケについて)ストライカー。監督が求めるディフェンスラインの裏を狙える選手」(下條本部長) [今季のチーム編成vol.8]
(写真:Extra Globo.comより)
開幕から2試合を終えた3月8日、マリノスはフラメンゴ(ブラジル)に所属するカイケ(27)の完全移籍での加入内定を発表した。カイケは来日してからのメディカルチェック後に正式契約となる。
この補強によって、今季のチーム編成がひとまず完了したことになる。まずは、所属する全選手をおさらいする。
GK:榎本哲也、飯倉大樹、(高橋拓也)、田口潤人
CB:中澤佑二、栗原勇蔵、ファビオ、(新井一耀)、(パク・ジョンス)
右SB:小林祐三、(金井貢史)
左SB:下平匠
ボランチ:中町公祐、兵藤慎剛、三門雄大、喜田拓也
右MF:天野純、(前田直輝)
左MF:齋藤学、仲川輝人、(遠藤渓太)
トップ下:中村俊輔、中島賢星
1トップ:ラフィーニャ、(カイケ)、伊藤翔、(富樫敬真)、(和田昌士)
以上、計28人。登録別に分類するとGKが4選手、DFが8選手、MFが11選手、FWが5選手というバランスになる(すべて年齢順で()は新加入選手)。
ただし、ラフィーニャは沖縄キャンプで右ひざ前十字じん帯損傷の大けがを負ったため、今季中の復帰は難しいだろう。昨年末に手術した中島賢星も完全合流にはもう少し時間が必要だ。実質的には26~27人の編成と考えていい。
さて、待ちに待ったストライカーの加入である。Jリーグでのプレー経験はなく、現時点で実力は未知数だ。ただし現在27歳で4月1日には28歳の誕生日を迎えるのだから、『将来性豊かな若手ストライカー』などという形容はできない。年齢的には選手としての全盛期に差し掛かっており、即戦力という位置付けでいいだろう。すでにリーグは開幕しているため最初の数試合はカウントできないが、リーグ戦約30試合に出場したときには最低でも二桁得点がノルマとなる。優勝を争うには15点以上が期待される。
期待値は当然高い。これだけ待たされたということも理由のひとつだが、昨季開幕直後に加入したアデミウソンの前例が大きいのではないか。サンパウロから鳴り物入りで加入したブラジルの年代別代表で背番号10を背負う男は、シーズンを通して稼働し、たしかなポテンシャルを示した。マリノスに攻撃に必要不可欠な打開力を備え、攻撃の核としてチームをけん引した。その選手が自然と比較対象になるのだから、カイケに課せられたハードルはとてつもなく高い。
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